環境呼応症候群 風邪の子

子供は風の子、とはよく言ったものだ。2月に入って、俺が住んでいる場所はかなり冷え込んでいるが、外で遊んでいる子供をよく見かける。という俺も、部活やらバイトやらで家の外にいることは多いのだが。

しかし、俺の妹には、子供は『風邪』の子の方がよくあてはまる。病弱な妹は、冬だろうが夏だろうが関係なくよく風邪を引く。俺もよく風邪をうつされたが、俺が微熱が出たりせきが出たりする程度の症状で収まるのに対し、妹はよく高熱を出して、同じ風邪を引いているのに俺が妹を看病することはざらにあった。

ただ、子供、といっても、俺も妹も高校生で、子供と呼んでいいのか分からない年代になった。妹の方は、体が小学生のように小さいので子供に間違われることも多々あるが……この前なんて、家族で外食したときに俺がアイツの保護者に間違われて、帰ったあと八つ当たりにあった。アイツ、体は小さいくせに殴ったり蹴ったりするのはうまいんだよな。

だけど、最近になって妹はめっきり風邪を引かなくなった。学校での早退欠席が日常茶飯事だったのに、少なくとも今年に入ってからは一回も遅刻すらしていない。俺だって月に一回はするのに。そんなことはさておき、妹はそれまでの病弱さが嘘のように消え去り、内向的だった性格が段々と変わってきている。

「兄貴!兄貴ったら!」

兄貴、か。数ヶ月前は確実に「お兄ちゃん」としか呼ばれなかったが、性格が変わったのか何なのか、俺のことを兄貴と呼ぶようになったのだ。病弱だった頃は俺への依存が強かったから、自立してくれるのはありがたい。ただ……

「また私の服を兄貴の汗まみれのくっさいシャツと一緒にしやがったな!?このくそっったれ!」

俺の部屋の扉の外から聞こえてくる妹のセリフは、明らかに汚すぎる。これまでの関係とのギャップが酷すぎるのだ。前だったら、「お兄ちゃんにくっついてると、安心するの……」とか言ってきたくせに!ああ、あの時のほほえみが懐かしいぞ!だが、噂によるとこういう口調で話してくるのは俺だけらしく、他の友達や先生に対する態度は、明るくなっただけであまり変わってないらしい。

そんなこんなで、妹は全く病気をしなくなった……わけではない。風邪を引かなくなった、といったが、それは外から見たときの場合だけで、家の中では立派に病弱娘のままであった。さっきの罵倒も、かなりの鼻声だったし、また風邪を引くのだろう。そうなると、俺には気になることが一つできるのだった。俺は、自分の部屋を出て、妹の部屋の扉をこんこんと叩いた。

「入るぞ?またおまえ風邪引いてるだろ?」
「ああ、いいよ。また兄貴の世話になるね」

妹はすんなり俺のことを部屋に迎え入れる。部屋の中はいつも整理整頓されていて、まるでいつでも誰かを迎えることができるようにしているかのようだ。そして、妹はすこし顔が赤くなり、寒気がするのか厚着をしている。部屋は少し強く暖房が効いている。ボブカットの黒髪は、少しだが汗に濡れていた。

「やっぱり、大きくなってるな」

そして、いつも小学生の高学年程度の妹の体は、年齢に合った、高校生の体に成長していた。いつも見下ろすくらい下にある妹の顔が、頭一つ程度下にあるくらいの高さまで上がってきている。これが、妹に最近起こった変化の原因であった。妹は、風邪を引くと成長する体質を会得したのだ。

「うん、おっぱいも今はDカップくらいになってるかな?」

妹は、厚着の上から自分の胸の膨らみを触って、大きさを確かめた。少し伸びた手にすっぽり収まる程度の膨らみは、少しずつ大きくなっているようにも見える。微かだが、服が押し上げられつつあるように。

「ほんと、もうちょっと風邪を引かないような生活を送ってくれよ」
「うっさいな。頭痛いんだから説教するな!」

妹の息は段々荒くなってきている。ハァハァと胸が上下に動き、そのたびに膨らんでいる。さっき「Dカップ」と言われた胸の膨らみが、完全に外に見えるくらい大きくなっている。と、妹は何を思ったのか、急にその服を脱ぎ始めた。

「な、なにしてんだ!」
「ずっと見られてるのも恥ずかしいんだよ!だから、今日は早めに終わらせる!」

あっという間に、あと1枚脱げば上半身が裸という状態になった。その一枚の下で、リンゴくらいの大きさのおっぱいが荒い息と同期してムクッ、ムクッと膨張している。そして、最後の一枚を脱ぐと思いきや、今度は部屋の窓をバッと開けた。

「お、おい!」

俺は、妹が開け放った窓をすぐに閉めた。だが、妹には外の冷たい空気が相当の効果があったらしい。妹は、そのままベッドに倒れてしまった。ここまで繊細な奴も珍しいが、そんなことより、妹の息がさらに荒くなった。手足からはギシギシと骨がきしむ音が聞こえる。と同時に、目に見えるスピードで妹の体がさらに大きくなり、俺の大きさを通り越して、ベッドの上をいっぱいにしていく。リンゴ大だった胸も、息のせいでフルフルと震えながら、ひとまわりずつ、ムギュッ、ギュギュッと大きくなる。一枚残った服はギチッ、ギチッと破られ始め、中からおっぱいがこぼれだしている。

「おにいちゃん、そろそろだよぉ……」

妹は意識がもうろうとしているのか、ぼんやりした表情でこっちを見てくる。俺がうなずくと、妹は急に大きく「ひゃうんっ!」と嬌声をあげた。すると、いまやメロンの大きさになっていたおっぱいが、バウンッ!と服を引きちぎり、スイカ大まで拡大する。その後も、バインッ!ボワンッ!と2秒くらい間を置きつつも爆発的に大きくなり、そのたびに妹は「きゃうっ!」と大声をあげ、全身をビクンッ!と震わせた。

そして俺は、胸を揉み始めた。決して、性欲に負けて理性を投げ出した、とかではない。多分。これは、妹の風邪を治すために必要な行為なのだ。

「きゃっ、いいよぉっ……!」妹はこれでかなりの快感を感じるらしく、全身の力が抜けてしまうようだ。「もっとぉ……おにいちゃぁん……」

毎度のこと、妹の発する声はそんじょそこらのAVよりもエロい。なんせ、いつもの小さい状態の妹を知っているから、そのギャップがものすごく股間にくるのだ。

「おっぱい、できりゅぅ……」という妹の言葉とともに、胸の弾力が一気に強くなり、乳首が膨らみ始めた。重力で少しつぶれていたおっぱいは、球体のような膨らみに少しずつ形を変えていく。ある程度弾力が強くなって俺が揉むのを止めると、妹は顔を上げ、右の乳房の先っぽを口にくっつけた。俺は左の方に口を付ける。抵抗はないのかと言われると、実はもう何回もやってきたから、そんなに抵抗はない。だが、血流が促進され、あったかくなったおっぱいに口を付けるのは何回やっても興奮するものだ。

「むぅっっ!!!」そして、その口の中が、妹の母乳で満たされ始めた。勢いが強すぎて最初にやったときは喉を直撃して酷いことになったが、今はそれを受け流すことができる。母乳は、とても甘くて、いい香りがする。いつまでも飲んでいたいものだが、俺が口を付けているおっぱいが、しぼみ始めている。この母乳には、妹の風邪に対する特効薬の成分が含まれていて、それを飲むことで妹は風邪を引いてもすぐ回復できるのだった。

体の方も、風船から空気を抜くようにしぼんでいき、高校生、中学生を経て小学生の体へと戻っていく。こうして、いつもの行為が終わるのだった。

「兄貴、もういいぞ」

おっと、口を妹の胸に付けっぱなしだった。特大のおっぱいが付いていた胸には、いまやちょこんと突起がついているだけになった。これが、二週間に一回はあるのだから、兄としても気に病まれるというものだ。