性的興奮の子

俺の高校の、隣の席にはメタモルフォーゼ症候群の生徒が座っている。楠 洋子(くすのき ようこ)が、そいつの名前。なんでも、性的興奮で体が大きくなるようになってしまったらしい。

初めて症状が発現したのは、この教室だった。そのときは、少し体が大きくなったあとは、敏感な部分が服に圧迫されたせいで、連鎖的に快感を感じてしまい、服が破れるまで止まることなく成長してしまった。机の上に躍り出た巨大なおっぱいに、俺の息子は……、いや、そんなことはどうでもいい。

ともかく、そのあと一週間、楠は学校に来なかった。聞くところによると、担任がストップを出したらしく、楠自身は登校の意思を強く示していたらしい。それもあってか、その後登校してきた楠はケロッとして、何事もなかったかのように授業を受けていた。

ただ、その症状と原因がわかってからは……つまり、興奮を覚えれば体が大きくなることが分かったクラスメートたちは、悪ふざけをし始めた。恋話に、その後の行為のことを混ぜるとか、もう直接、(もともとは平らに近い)胸をまさぐりに行くとか。幼稚な落書きを見せて興奮させようとするやつも居たが、それは効かなかった。むしろ、そいつのクラスでの立場が危うくなっただけだ。

楠の方はと言うと、最初は症状の暴走を抑えきれずに制服を何着もビリビリ破いていたが――もちろんこれは後で弁償する決まりになった――今はそれも慣れたのか、服の中が胸肉でパンパンになった状態でもそのあと元に戻れるようになった。

だが……

「んっ……」

隣の席で、楠の胸が膨らむのが見える。胸の部分のシルエットが変わるし、本人は気づかないふりをしてペンを握り続けるんだから、横からだとあからさまにわかるのだ。

橘は、変なことを吹き込まれまくった結果、どんなときでも少し興奮してしまう状態になってしまったのだ。でもさっき言ったとおり、それをやり過ごすのもうまくなったので、楠の胸は巨乳になったり貧乳になったり、身長は高くなったり低くなったりを繰り返す。

俺もそろそろ慣れて、それと知られずに楠の体の変化を観察することが可能になった。

「くぅっ……」

お、いつもよりも大きく成長しているな……制服がミチッミチッと音を立てて、爆乳レベルに大きくなったおっぱいを何とか押し込めている。机の下に伸びる足も、心なしかいつもよりもムチムチと太い気がする。

少しだけ楠の机を覗くと、SNSアプリが表示されているようだ。それに、メッセージが送られてきている。誰かが、官能小説の一端か何かを楠に送信しているのだろうか。それを見る楠の顔が少し紅潮していて、いつの間にか顔全体を楠に向けていた俺に気づく様子がない。

ミチッ、ブツッ……という制服の縫い目がほつれる音がし始めたところで、楠はやっとアプリを閉じたが、その時点でおっぱいは制服を引きちぎろうとしていた。その下に着ているブラウスの襟から、肌色がこぼれだそうとしている。

だが、SNSを閉じたことで落ち着いたのか、その膨らみはだんだんと小さくなる……と思いきや、一気にバインッと大きくなり、ブラウスがビリッと破れ、襟から胸肉が吹き出した。

「そんな……だめ、でもっ、続きが気になるのぉ……!」

楠は本当に変わったんだなあ。たった2ヶ月前はそういう話をされただけで顔を真っ赤にして耳をふさいでいたのに、今は続きを自分で考えてしまうなんて。誰かに洗脳でもされたんだろうかと思うほどの変貌っぷりだ。

そんなことを考えている間にも、ブラウスはさらに破かれ、おっぱいが溢れ出してくる。身長は俺よりも高くなり、スカートも引きちぎりそうなくらいに、尻が膨張していく。多分、元ネタよりエロいこと考えてるぞ、こいつ。

「た、田中……くんっ♥」

田中、とは、俺の、ことだ。楠は、膨らむのをやめない胸を、授業そっちのけではだけて、俺に見せつけるようにつき出した。

「ごめん、止まらないの、なんとか、してぇっ」
「は、はぁ」

言いたいことがわからない。もっと興奮したらどんどん体が大きくなるのに。でも、いいか……と思わせる何か――多分、フェロモン――が、楠の体から出ていたとしか思えない。

とりあえずチャックを開け、俺のものを取り出した。楠が大きくなるのをまじまじと観察していたお陰ですでに準備済みだ。

「男の人って、こういうこと、してほしいんだよね?」

もはや顔の大きさくらいになった胸が、俺の息子を蹂躙する。とてもやわらかいから、柔躙……なのかもしれないが。

「おっ……うまいな、楠……」

うまいな、じゃないだろ俺。授業中だぞ。周りも止めに入れよ。と思ったが、教室の他の連中は全員俺たちを無視している。それこそ、洗脳レベルの無視。

「私ね、すごく勉強したんだよ……最初は、これを抑えるために慣れようとしたんだけどっ!」

今度は、胸の谷間をペニスを貫通させ、口でこいてくる。乳房が大きすぎて、あまりうまくくわえられてないが、さっきから、熱いものが飛び出してきそうな感覚だったのに、そんなことされたら……

「んんんっ!!」

口の中に出してしまった。その瞬間、楠のカラダが更に一回り大きくなる。

「ごくん……えへ、田中くんのでもっと大きくなっちゃった……」
「いいぞ、もっと大きくなるんだ楠――」

<>

「田中……くん?」
「ハッ……」

頭の中に残るモヤのようなもの。どうやら俺は、居眠りしていたようだ。しかも、夢精してる。

「俺としたことが……」
「あのね、田中くん……」

隣から、ブチブチと服が破れる音が聞こえる。

「寝言、聞いてたら興奮しちゃった……責任、とってくれる?」

楠はすでに、とんでもなく大きくなっていた。

「せ、せき……保健室まで連れていきますね!!!」

俺より重い楠を、何とか保健室に連れて行く頃には、第二ラウンドの準備ができていた。俺が耐えられたかどうかは、想像におまかせする。

淫らの写し身

この作品は『あむぁいおかし製作所』様で投稿させていただいたものになります。イラストは『製作所』様管理者であるあむぁい様を通じ、まこも葦乃様(https://twitter.com/0w0_CaO)に制作していただきました。
投稿先URL:
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町外れの森の中、県道にほど近い小道に、一軒の古い木造の家があった。表札もなく、駐車場には草が生い茂り何年も使われていないことがうかがえた。明らかに誰も出入りしていない家の周りには、蜘蛛の巣が至るところに張られている。

その家の前に二人の小学生の男の子が立っている。大きい方は健二(けんじ)。パーカーを着て、背丈は学年でも高い方で、中学生に見られてもおかしくないほどだった。もう一人は、望(のぞむ)。男子にしては髪は長めで、柔らかい顔立ちは中性的だが、身長は普通の男子と変わらない。町から二時間くらい歩き、やっと到着した喜びに、声変わり前の子供の声で、望ははしゃいで、健二に満面の笑みを見せた。

「やっとついた!ここが、芳雄(よしお)が教えてくれた空き家だね!さあ行こう、健!」
「あ、ああ……本当にあったんだな。なあ、望、なんかすごく寒気がするんだけど」

早めの声変わりが終わった健二が、低い声で答える。
望は好奇心旺盛だった。それで、小学校の友達である芳雄に肝試しとは名ばかりの、きつい遠出をさせるための口車に乗せられてしまったのだった。そして、健二はというと、単に望についてきたのだ。というのも、少し興味があったのと、小さい望が田舎道を一人で歩いて行くのに不安を感じたからだ。

「何行ってるのさ、最初に行こうっていったのは健二じゃん!先に行っちゃうぞ」
「それはそうなんだが……」

威勢よく廃屋の中に入っていこうとする望。だが、それとは対照的に、あまりにも古く、人気のない民家に怖気づいたのか、大柄であるはずの健二は尻込みしてしまっている。

「ほらほら!」

望は玄関の扉を引っ張った。鍵はかかっておらず、周りの古さからは信じられないほど扉は軽快に開いた。

「よし!……あれ?なんだろうこのシール……」

望が開いた扉の枠には、ビッシリとシール……ではなく、神社にあるような紙の御札が貼ってあった。難しい漢字の塊でうめつくされた御札の意味は、望に分かるはずもなかった。

「なあ、まずいんじゃないか?オレ、もうこれくらいでいいからさ……っておい!」

小声で望にささやいた健二。しかし、望は御札に気を取られていたのか、そのまま中に入っていってしまった。健二も仕方なく、親友の身を案じて中に入っていくことにした。

「望……?うわ……な、なんだこれ」

御札が張られていたのは扉の枠だけではなかった。玄関の壁という壁、床にも天井にも、御札が所狭しと貼られている。あまりの異様さに、吐き気まで覚える健二を差し置いて、望はケータイの照明を使って、興味津々と言った様子でどんどん奥へと進んでいってしまう。健二はもう自暴自棄になって、望にくっついていくことにした。

「ここには何があるのかな?」
「おい、おい!」

望は、どんな引き戸も、障子も、躊躇なく開けていく。だが、雰囲気とは裏腹に、居間、書庫、台所、便所。窓さえも埋め尽くす御札以外は、いたって普通の民家だった。だが、最後の一部屋だけは違った。

「うわー、なんだろうこの縄……」
「これ、本当にヤバイやつだろ」

部屋の入り口のふすまが御札の付いたロープのような何かで固く閉ざされているのだ。健二は、これに触ったら嫌なことしか起こらない、たたりでも下るんじゃないか、という予感がした。

「もう帰ろうって!御札が貼ってある以外なんにも面白く無いぞ!」
「……でも、この中に何があるか見てみたいな」
「はぁ!?」

望は、扉を開けるのに邪魔になっている綱をぐいっと引っ張った。すると、とても子供の手では千切れなさそうな綱が、いとも簡単にビリっと切れてしまった。

「あ、これで入れる!」
「ちょ、ちょっとまて……」

健二が制止する暇もなく、望は扉をバッと開けてしまった。健二は、中から怪物が飛び出してきたかのように、ワーッと叫んで地面に倒れたが、ふすまの奥にあったのは、何の事はない、少し広めの部屋だった。

「健二、大丈夫?」
「あ、ああ……」
「さっきから変だよ?」
「そ、そうだな……ただのボロ家で、なにビビってんだろうな」

望と健二は、大部屋へとそろりそろりと入っていく。中には、これまであったような御札はなかったが、窓に貼られた障子からは日光が一切差し込んでこない。

「ん?あれはなんだ?」

部屋の真ん中に、幕がかかった、大きな鏡台のような物があった。鏡自体は巨大な布で覆い隠されていた。

「なんだろ……あの布外してみようか」
「ああ……」

二人の体よりも大きい幕を、二人でひっぱり外し、中にある鏡面が見えた、その時だった。

《ガタンッ!!カタッ!》

二人が入ってきた扉が、勢い良く閉められ、おまけに鍵がかかる音がしたのだ。

「や、やっぱりヤバイって!!早く逃げようぜ!」
「あ、うんっ」

扉に向かって走りだし、体当たりで開けようとする健二。だが、木でできた脆そうな扉は、健二の突撃で壊れるどころか、少年の体を跳ね返した。健二は思わず床に倒れてしまった。

「ってて……ど、どういうことだ……」
「健二……なんか、この鏡変だよ……」
「そんなのもう分かりきってるだろ!」
「いや、でも……」

望は鏡に近づいていく。普通の鏡だったら望が映るはずだった。しかし、映ったのは望の小さい体ではなく、ボンデージを身にまとった、背が高く、スタイル抜群の女性だった。長い黒髪に金色の目は、どこか現実離れした魅力を放っていた。

「ボク、じゃない……」
「な、ななな……」

目の前で起きるわけのわからない事態に頭が混乱し、体が動かなくなってしまう健二と、鏡を見つめるほかない望。

『ふふ……やっとこの部屋まで侵入できる能力がある器が……って子供じゃないの』

突然、鏡の中の像がしゃべりだした。望は、一瞬ビクッと体を震わせたが、すぐに気を取り直したのか、鏡の中の女性に話しかけた。

「あなたは、誰ですか?ボク、よく分からなくて……」
『アタシ?そうねぇ、魔女、って言ったらいいかしら』

魔女は、望を品定めするようにジロジロと見つめた。

『すごい神通力ね……』
「お姉さん、なんで鏡の中に……」
『ふん、アタシが望んで入ってるわけないじゃない。もっといろんな男の精を吸い取りたいのに。あのクソ霊媒師が……』

ブツブツと独り言を始めた魔女。望はおそるおそる声をかけた。

「あの……」
『あら、悪かったわね。子供にこんな口調で話すもんじゃないわね。アタシは、今の言葉で言うと、江戸時代の生まれよ。ひょんなことから魔女になって、男達のチカラを吸収して強くなったの。でも、まぁいろいろあって……要するに、アタシはちょっとやりすぎちゃったのよ。誰それ構わず襲って、絞りかすにしてやって……』
「……?」
『分かってないようね。いいけど。どうせ、アタシの器になる存在なんだから、すぐに自分の体で分かるでしょ』

魔女が指をぱちんと鳴らすと、鏡の中に望の像が現れた。

『これでよしと。じゃあいくわよ』
「な、何をするんですか……?器って……?」
『こう、するのよ』

そう言った魔女は、鏡の中の望の像にギュイイッと吸い込まれ、いや、望の背中から入り込むように自分を押し込み始めた。

「んっ、うううっ」

と同時に、望は背中から何かが押し込まれる感覚に襲われた。それは、望の体にグイグイと潜り込んでくる。手足がその衝撃で震えているかのように、ピクピクと痙攣する。さらに、中にはいった何かは、望の体を中から押し広げていく。

「んんっ……」

その感覚に呼応するように、望の手のひらが、痙攣しながらメキッメキッと大きくなる。腕全体も引き伸ばされるように長くなって、シャツの中からクイックイッと飛び出していく。足も長くなり、望の目線が上がっていく。ただ、伸びた手足には筋肉の代わりに薄く皮下脂肪が付き、まるで女性のような、柔らかい印象のものになっている。

「あ、頭が……」

望が痒みを感じて頭を押さえると、少し耳に掛かる程度だった髪がサラサラと伸び、背中にかかるほどまで伸長した。

「ボク、どうなってるの……?」

鏡に映る望の容姿は、ほっそりとした女性のそれとほとんど変わらなくなっていた。顔も、幼い子供の顔から、清楚な思春期の少女のものになっている。

「(きれいな体じゃないの……)」
「えっ」

望に、先ほどの女性の声が頭の中から聞こえたような気がした。と同時に、望の体が望の意思とは関係なく動き始めた。

「うふ、でもこれじゃ足りないわ……えっ、や、やだ、やめて……」

魔女の言葉が、望の口から直接飛び出てきた。望は恐怖に震えるが、体の自由は全くきかない。

「もうちょっと、魅力的にしなくちゃね……ん、んんっ……!」

胸の突起に指を当てると、それはプクッと膨れた。望は、自分を今の姿まで成長させた何かが胸に集まってくるのを感じた。

「ん、いい、いいわぁ……っ!」

望の胸の中の器官が、魔女の力に影響され、成長し始めると、平らだった胸板に膨らみが見え始め、シャツを盛り上げながら、トクン、トクンと育っていく。そしてたった数秒で、自分が見慣れた母親の小ぶりのものよりも、自分のもののほうが大きくなってしまった。それは、呼吸とともにフルフルと揺れるようになり、望の中で幼い性欲が掻き立てられていく。着ていたプリントシャツの文字が、丸みを帯びながら横に大きく広がり、その大きさを物語っていた。

「おっぱいだけじゃなくて、おしりも、太ももも大きく……っ!」

スレンダーだった足や腰回りが、ムチッ、ムチッと音を立てながら膨らみ、元の倍、いや3倍ほどまでに大きくなる。おかげで、履いていたトランクスやズボンがビリビリと破れてしまった。

「ぼ、ボク、女の人になっちゃうっ!!」
「(まだ男よね。だけど、あそこに付いてるものがなくなれば、それも分からなくなるわね!)」
「え、えっ……!?」

望は、自分の得物を見ようとするが、Gカップはあろうかという乳房に視界を遮られた。仕方なく鏡を使って、左右から引っ張られ千切れる寸前のズボンのジッパーを慌てておろし、破れたトランクスから突き立っていた男性器を確認した。

「よかった……」

消えているかと思われた男の象徴がそこにあると分かって、安心する望だったが、

「(ふふっ)」
「ぐぅっ!!?」

魔女の一声とともに、メキョメキョという音を立てて、それは潰れるように小さくなり、股間の中に押し込まれていってしまった。残ったのはスッと入った筋だけで、そこにペニスがあった跡など何もなかった。

「う、うぅ……!」
「(最後の仕上げねっ)」

望の中に、子宮が形作られていく。尻にもう一つの穴が空けられると、すぐに新しくできたヒダで隠された。最後に、潤んでいた望の瞳の色が、黒から燃えるような赤に変わり、顔の作りも、可憐な少女から、目はキッと長くなり、唇は厚くなって、魅惑的な美女のものに変わった。

「(ふふ……これであなたはアタシのもの……あら?)」
「あれ?ボクの体、動かせる?」

いつの間にか、奪われた体の主導権が、望に戻っていた。望は、自分の手のひらを開いたり閉じたりして、その事を確かめる。

「はぁ……」
「(ちっ……力を使いすぎてコントロール出来なくなったわね……)」

魔女の声は不満げだ。安心したのか、胸に手をおいてため息をつく望。だが、女性化したことには変わりなく、背が高くなったせいもあるが、これまでとかなり違う視界に、戸惑いを覚えたままだった。

「これから、どうすれば……」

望は、胸から手を下ろして、考えをまとめようとした。だが、その拍子に胸の先端を手で強く叩いてしまった。

「ひゃんっ!」

なんとも言えない快感が、望の幼い精神を襲った。

「な、なんなの……?」

望は、その快感の源を探ろうと、シャツに浮き上がっている突起を、指でくいっとつまんだ。

「ひゃぅうっ!!」

再び襲う快感。望は、その場にへなへなと座り込んでしまった。

「き、きもちいいよぉ……」
「(こんなことしてる場合じゃないんだけど……この子、なかなか……)」
「あんっ!んっ!」

さらに何回もつまんだり、突起を手のひらで撫でてみたりと、新しい感覚に溺れていく。そして、この快感を別のところでも感じられないかと、熱くなっていた下腹部に手を伸ばした。

「ん、ねちょねちょしてる……」

 

望が股間に手を当てると、男の時にはなかったヒダの中から、ねっとりとした液体が出ているのに気づいた。これが愛液であることなど、幼い望には分からない。だが好奇心と快感への欲望から、ヒダの中に手を突っ込み、そして、クリトリスに乱暴に手を当ててしまった。

「んっっ………!!!」

ついさっきまでの感覚とは比べ物にならないほどの強さで、全身に衝撃が伝わった。

「女の人のカラダって……すごいぃ……」

普通なら恐怖を覚えて立ち止まるところを、望はさらにクリクリとそれをつまんだ。

「んひゃっ……!あんっ……!!」

腰を抜かしたままの親友がすぐそこにいることも忘れ、女として初めての絶頂に達しようとする望。

「んん、き、きちゃうぅぅ!!!!」

子宮で生み出された愛液が、ブシャァッ!と股間から吹き出すと、ついに限界が来たのか、望は床の上に倒れてしまった。

「ん……あは……」
「(すごい子ね……さ、そろそろ……)」

魔女は、意識が遠のいた望の体を乗っ取った。恍惚としたものになっていた望の表情が、悪意に満ちた笑みに支配された。

「あなたを、食べる時が来たようね……?」

健二の方に向き直った魔女が、彼の体を舐め回すように見つめた。

「ひ、ひぃっ!殺さないでっ!」
「あはっ、カワイイ子……」

変わり果てた望の体で、魔女が健二に四つん這いになって近づいていく。

「や、やめてっ……」
「そんなこと言ったって……」

健二のズボンのジッパーを、ズルズルとおろし、中身を探る魔女。

「こんなにいきり立ってるじゃないの……?」
「う、うぅ……」

肉感的な女性の魅力に勝てなかったのか、引きずり出された健二のイチモツは、赤黒く膨らみ、固くなっていた。

「どんなことしてあげようかしら……?」

美女に迫られ、健二の中で恐怖よりも、興奮が上回っていく。

「やっぱり、最初はこれよね……?」

魔女は、健二の男性器を、まるでソフトクリームでも食べるかのようになめまわし始めた。

「ん、んうっ!」
「素直でいい子ね……」

少しでも強く魔女に蹴りをかませば、健二は逃げられるはずだった。だが、もっと気持ちよくなりたい、されたいという欲望が、彼にそれを許さなかった。

「くちゅっ……ん、はぁっ……」
「おふっ」

魔女は、さらに行為をエスカレートさせ、口ですっぽりとソレを覆い、ベロベロと舐めた。二次性徴を迎えたとはいえ、性行為などまだ数年先の話の健二を襲ったのは、思いもよらない感覚だった。

「気持ち……いい……」
「んふっ、気に入ってくれたかしら……?」

健二は、その感覚に溺れそうになったが、その時、ついさっきの望の痴態を思い出した。絶頂し、床に横たわる親友の姿を。

「だ、だめだ……」
「あらあら」
「の、望!助けてくれ!」

自分ではどうしようもない。そう思った健二は、魔女の中にいるはずの望に、必死で助けを求めたのだった。すると、魔女は苦痛に顔をゆがめた。

「んぁっ!!あ、だめぇっ、アタシ……ぼ、ボクは、何を……?」
「望!」

望は姿勢を変えずに、周りをキョロキョロと見回した。

「健二、くん?」
「よ、よかった……」

だが、健二が安心したのもつかの間、望はタプンタプンと揺れる胸を垂らしたまま、健二に少し近づいた。そして、シャツ越しに、豊満な果実が、勃起したままの健二のペニスを包み込んだ。

「うおっ!の、望、離れてくれっ……!」
「え、なんで?」

望はもっと健二に近づく。健二の男性器を胸とシャツで擦り上げながら。

「んおおおっ!!や、やめろぉ!」
「そんなことより、これ、気持ちいいんだよ?」

望はなにを思ったか、シャツをまくり上げ、露出した下乳でペニスを挟み込んだ。

「お、お前、何するつもりだっ!」
「え、何って、次の、サービスだよ。ボクが気持よくしてあげる」

そこで、健二は気づいた。健二が喋りかけていたのは、単に口調を変えて演技しただけの魔女だったのだと。

「ま、魔女めっ……!」
「あ、気づいた?じゃあ、聞きたいんだけど、ボクの話し方と……アタシの攻め方、どっちがいいかしら?」

答えを待たずに、乳ごしに健二をマッサージし始める魔女。

「んひぃっ!そろそろ、で、出てくるっ……!」
「早いわねぇ……、でも、まだ答えを聞いてないよ?」
「ふおおっっ!!!」

ついに耐え切れず、ぶしゃぁっと胸の中に出してしまう健二。それは勢い余って胸の間から飛び出し、望のシャツにかかった。魔女は少し驚いたようだったが、すぐにニヤリと笑った。

「元気いいね……でももうちょっと欲しいわね……」

口調をコロコロと変える魔女。まるで望と魔女、二つの人格が同時に健二を攻め立てているようだった。

「も、もうやめてくれ……」
「いやよ」

魔女は体を起こすと、縫い目がほつれ、ボロボロになっていたシャツを破り捨てた。

「えいっ」
「うわぁっ!」

そして、健二を押し倒すと、パーカーのジッパーを降ろし、中に来ていたシャツを破って、筋肉が発達した胸板の上に直接のしかかった。巨大な胸は、健二の上でムニッと形を歪めた。

「おほっ……」
「どう?ボクのおっぱい、大きいでしょ?……これでイカせてあげる」
「の、望の口真似は、やめろっ!」
「そんなに強く言わなくたって、やめてあげるわよ」

魔女は、ムチムチとした太ももを、健二の足に絡めるようにしてこすり付けたり押し付けたりした。一回射精したものの興奮が収まらない健二は、もともと自分より小さかったとは思えない親友の体に包まれ、もうどうすることもできなかった。

「ん、んうううっ!!!」

さっきよりも強い勢いで、ブッシャァアアッっと飛び出る白濁液とともに、健二の意識も飛んでしまった。

「ふふっ、子供の割にはがんばったじゃない……」

自分の足や、床に撒き散らされた精液を見て、魔女は感心したような声をだす。そして、自分の胸に向かって声をかけた。

「さぁ、そろそろ起きなさいよ」
「(ん、んっ……あれ、ボク、どうしたの……?)」

今度はまぎれもない望の精神が、魔女の中で目を覚ました。

「キミの親友の、健二、だったっけ。おいしかったわよ」
「(け、健二!?この魔女め、体を返せ!)」
「ムリよ。それに……」

魔女は、さらけ出された自分の乳首や、クリトリスをなでた。

「あぁんっ……」
「(ひゃんんっ!!!)」

快感が共有され、自分で触った時よりも強い快感に魔女の中で望は必死に耐えた。

「(だ、ダメだ、ボクは男なんだ……)」
「オンナになったほうが、気持ちいいわよ?んんっ……」

魔女は、自慰を続け、望の精神に攻撃を仕掛ける。

「(ああっ!ひゃっ……や、だぁっ……)」
「ほらほらぁ……」

容赦なく続く魔女の攻めに、疲弊していた望はついに自分を投げ出してしまった。

「(ん、くぅっ……きもち、いいの……もっとほしい……)」
「うふふっ、いいわ……でも、次は自分で、ね……?」
「(うん……自分で……獲物……見つける……)」
「そう、見つけるのよ……」

望と魔女の精神が同化を始め、望の純真さが、魔女に殺され、そして記憶を読まれ、操作される。

「(キミの友達、芳雄……そう、芳雄がいい……)」
「芳雄がいい……」

瞳の色が赤から、青に変わる。体がシュルシュルと元に戻っていき、大きかった胸や尻は引っ込むように無くなり、髪も短くなる。背の高さも元の小さいものに戻ると、破れていた服が魔法のように繋ぎ合わされ、修復された。望は無言でそれを着ると、そばでう~んと呻きながら倒れている健二に声をかけた。

「健二、行こうか」

魔女と同化を終えた望の言葉は、強い魔力を帯びていた。そして、健二の体がぐいっと立ち上がった。開かれた目は虚ろだった。

「マスター……」
「さ、帰ろう、おいしいご飯が待ってる……」

望の青い瞳が、不気味に光る。望が指をパチッとならすと、二人の姿がフッと消えた。

ところ変わって、ここは二人の住む街の路地裏。

「あいつら、こんなに暑い中を遠くまで行ったんだろうな。いい気味だぜ、あの森の中にそんな家あるわけないっつーの!」

そこには、二人を魔女の廃屋に行くように仕向けた芳雄の姿があった。炎天下を、自分の家にいればいいものの、汗だくで歩いている。

「あ、俺、なんでこんなところにいるんだ?」

そう、彼も魔女の魔力に操られ、自分の意志とは無関係に、路地裏にふらふらと歩いてきたのだ。そんな芳雄の背後から、望の声が囁いた。

「ボクが、呼んだからだよ」
「ひぇっ!!?望、それに健二!?」

遠くにいるはずの二人が急に自分の後ろにあらわれ、心臓が飛び出そうなほど驚かされる芳雄。

「お、お前ら、廃屋は行ったのかよ!まさか、ビビって途中で帰ってきたわけじゃねーだろうな!」

光っているようにも見える望の青い瞳と、何の感情も示さないで、望の後ろに立っている健二の姿にたじろぎながら、芳雄は叫んだ。その声は、恐怖で裏返っている。

「まさかぁ。ボクたちに教えてくれたのに、行かないわけないじゃないか。ねぇ、健二」
「あ……ぁ……」

芳雄が知っている明朗なものとは違う、ねっとりとした語調で望は言葉を発し、魂の抜けたような声で健二が応える。

「な、なんなんだよお前ら……っ、なにか、なにかおかしい!」
「なにか……って?例えば……」

恐怖に震える芳雄の前で、望の姿が変わり始めた。手足がメキメキと伸び、身長が同じはずだった芳雄を見下ろすくらいに背が伸びる。

「ボクがこんなに背が高かったりとか?」
「な、なななっ!!!???」

芳雄は、急に大きくなった望を前に、腰を抜かしてその場で倒れてしまう。

「こんなに、髪が長かったり、……声が、大人っぽかったり……?」

ざわざわと伸びる髪。そして、子供のものから女性の大人のものに変わる声。芳雄の理解を超えた現象が、現実となって彼に襲いかかる。

「お、おまえ、まるで、女じゃ……」
「え?これくらい健二でもできるよ……?でしょ?健二?」
「はい、マスター……」

望の後ろで、健二も姿を変えていく。髪が長くなり、体格が華奢になって、あっという間に三人と同世代の少女に変身した。

「け、健二!?」
「……なぁに?……芳雄くん?」

透き通った声にも、誘惑的なしゃべり方にも、健二の面影はない。逃げ場を完全に失った芳雄の前で、望の胸がむくむくと膨らんでいき、ものの数秒で芳雄が見たことのないほどの大きさまでに成長する。

「の、望……そ、それは、お、女の、おっぱい、なのか……?」
「他に、何があるの?」

ゆさゆさと揺れる巨大な乳房と、大きく押し上げられたプリントシャツに浮き上がる突起に、思わず興奮してしまう芳雄。それに気を取られている隙に、芳雄は望に取り押さえられた。そして少女に姿を変えた健二が、芳雄に襲いかかろうとしていた。

「さぁ、芳雄。存分に、精をちょうだいね」
「や、やめろ!健二、お願いだから!」
「……いただき……まぁす」

健二の虚ろな目は、芳雄にロックオンしていた。

「うぎゃああああっ!!!」

救いようのない芳雄の絶叫が、街にこだました。

環境呼応症候群 評価の子

「これで、準備はよし、と……」

私は、葉隠愛真(はがくれ いとま)。外見からだと、中学生と思われるかもしれないが、立派な大学生だ。といっても、もともとこんなに小柄なわけではない。高校の卒業アルバムを見れば、いまよりも成長した私がそこにいる。

「で、服は脱いで、と……」

今は、私の一人暮らしの部屋、三脚に固定したカメラの前でパソコンを広げている。伸縮性のある水着――今の私には大きすぎるビキニを肩からぶら下げ、私がやろうとしていることは、私の姿をネット配信することだった。

「うわぁ、他の配信、エグい……」

普通の配信サイトではない、たった1年前まで私も年齢的には閲覧すらアウトだった、そういうサイトに、ライブ配信をするのだ。

その理由は、広告費でお金が欲しい、ということと、私がメタモルフォーゼ症候群にかかっていることの二つ。メタモルフォーゼ症候群とは、近頃一部の界隈で話題になっている、自分の置かれている環境に応じて体の大きさが変わってしまうという奇病だ。例えば、気温に反応して症状がでる患者は、暑ければ大人の体に、寒ければ子供の体になる。

「でも、そろそろ始めなくちゃね」

そして、私は、たくさんの人にプラスの評価を受ければ受けるほど体が大きくなり、マイナスだったら引き算されて小さくなる。でも、幼稚園児サイズより小さくなることはないみたいで、胎児になって消えてしまうとかいう命の危険にさらされることはない。大きくなる方は……今のサイズより大きくなるほど、評価を受けられないから、どうなるかわからない。年を取って死ぬなんてことは、ないはず……だよね。とにかく、私はもう少し大きくなりたかった。

「配信開始っと……」

使い捨てのマスクをはめて、配信を始めるボタンをクリックする。少しローディングの時間があって、その後に床においたノートPCを見つめる私が映った。

「えーと、コホン……」

他の配信は、ほぼみんな男女同士がアレコレやっているものだ。女子中学生が一人で映っているなんて配信、誰も来ないかも、とも思っていたけれど、そういう趣向の人もいるらしい。10人くらいが、すぐに配信を見に来た。その後も、ちらほらと増えていく。

「み、見に来てくれてありがとうございます……」

直後から、段々私の視線が下がり始めた。この18禁のサイトで、貧相な中学生が映っているだけ。そんなの、低評価を受けるに決まっている。だけど、最初はそれが狙いだった。

「ひゃっ、ち、小さくなっちゃうっ……」

そして、カメラに近づいて、膨らみかけだった乳房が縮んでいくのを、アップで見せつける。

「私、悪い評価を受けると、子供に戻っちゃうんですっ」

来場者数は減ることはなかったが、増え方も鈍ってきた。そして、20人ほどになっていた視聴者は、私が言ったことを信じていないようで、どんどん評価が下がっていく。

「だ、だめぇっ、私、赤ちゃんになっちゃう!」

私にカメラがどんどん高くなっていく。ついにレンズと私の背の高さが同じくらいになった。小学生低学年くらいになったのだろうか、でも、そこで変化が止まった。

「やっと……止まったぁ……怖かったよぉ……」

小さい子供って、こんな感じに振る舞ってたっけ?と思いつつ、泣き顔をしてみせる。すると、世のロリコン達の心をつかんだらしく、来場者数が上がり始めるとともに、体が熱くなっていくのを感じた。

「こんどは、おっきくなってく……」

コメントは見ていないけど、高い評価を受けているらしい。それも、段々人数が増えて、体の中の熱は強くなっていく。足を見てみると、ぐぐぐっ……と伸び始めたところだった。胸には、段々脂肪が付き始めたのか、少し痛いくらいの張りを感じる。
「これで、元に戻れる……」

だが、その台詞に端を発したのか、視聴者達、つまり幼児体型趣向の人が低評価を出し始めた。長くなりかけた腕が、ヒョコッと短くなり、体が小さくなって、地面がかなり近づいた。

「あ、ダメっ……」

今の状態では、カメラに映らない。もう少し遠ざかろうにも、配信として見えづらくては低評価を受け続けるだけだろう。私は三脚に近づいて、何とかカメラを下に向けようとする。だけど、その間にも体は小さくなって、最小サイズの幼稚園生に戻ってしまう。
「え、えいっ」

そんなことになることも見越して、カメラには紐を付けてある。本体には手が届かなくなってしまったけど、それを引っ張って、カメラを無理矢理下に向けることができる。だけど、それじゃ見ている方も多分面白くないんだ。
「と、届かないよ……」
必要のないジャンプをしながら、涙声を出す。私は、昔は演劇部で花形を務めていたこともあって、こういう演技は得意なのだ。

そして、少し体が大きくなり始めたのを確認し、紐を引っ張ってカメラの角度を下げた。……今だ。

「や、やったぁっ……」
ロリの上目遣いの泣き顔。破壊力抜群の光景に、一気に評価が跳ね上がった。つまり……

「ひゃんっ!」
胸からおっぱいが飛び出した。本来の私くらいの、平均的な女子大生の胸が、ゆっくりと小学生になりつつある私の体にフルフルと揺れながらくっついていた。その後に、脚がぐぐいっと大きくなり、一瞬前に顔があった位置に、太ももが来た。配信画面には私の太ももがゆっくりとムチムチになっていくのが映っているだろう。

カメラの向きを上げようとすると、腕もぎゅぎゅっと伸び、上げ終わったあとに、上半身が伸びて腰がキュッと締まった。

「ごめんなさい、これが本来の私なんです……」

ビキニに胸を納めると、さらにそれは膨らんで、いわゆる「普乳」から「巨乳」へとレベルアップする。カメラが胸よりも下にあるせいで、私の視界から一瞬カメラが消えた。

私は少しカメラから遠ざかったついでに、PC画面を確認する。視聴者数の増え方が、さっきよりかなり速くなっている。200人くらいだったのが次の1秒は300人、次は500人。急激に変身したのが大勢の目に留まったらしかった。

こんなにたくさんの人に一気に評価を受けたら……

ギュギュギュギュ……と胸に圧迫感を感じた。背もどんどん高くなって、天井が近づいている感覚もしたが、それよりも……

「水着が、食い込んで……!!」

店で見つけたなかで一番大きいものを選んだはずが、私の胸がそれをかなり上回るサイズになっている。紐が食い込んで、乳房が大きく形を歪ませていた。

「きゃああっ!!」

ビキニがビチッと破れた音よりも、左右のおっぱいがバインッと互いにぶつかる音の方が、そして、その勢いで押し倒されたカメラが、ガタンッと床に落ちる音の方が大きかった。

「きゃんっ!!」

その瞬間、私の体は破裂した風船のようにパンッと音を立てて、またもや園児サイズになった。カメラが倒れたせいで、配信画面は天井を映すわ、とても大きなノイズが飛んで来るわで、評価が下がったに違いない。

「カメラ、壊れてないよね……?」

ノートPCの画面を見ると、配信はちゃんと続いていた。画面に映っている、秒針を動かし続ける時計が、それを証明している。それよりも。

「1000人……!?」

100人のロリコン達が、高評価を与えただけで私の成長は急になって、500人の時は日本人では考えられないサイズまで成長した。この配信を続けたら、大変なことになってしまう。

私は、カメラを両手で取り上げて、それに向かって謝った。

「ごめんなさい、この配信は終わり……ひゃああっ!!!」

なぜ、何も言わずに配信を切らなかったのだろう。と、その時考えても遅かった。全身が燃えるように熱くなる。1000人を超える視聴者達が、「もっと見たい」という評価を、私に、私の体に、向けていた。

「あつい、あついよぉっ!!!」

もう演技でも何でもない、心からの叫びを、配信してしまう。熱さのせいで、カメラを私から逸らすことも忘れて。

ここからは、私は何も覚えていない。熱さから気を逸らすのに必死になってカメラを握っていたのだけが、私の記憶。だから、ここからは配信の履歴映像だ。

――私が映っている。両腕で握っているはずなのに、映像はブレがなく、かなり安定している。そして、体温が上がっていく私の皮膚が、赤みを帯びていく。私は、歯を食いしばって、目を閉じている。
その映像に、ゴゴゴゴと地鳴りのような音が加わる。見ると、短くぷにぷにとした腕がぐにぐにと変形し、段々長くなっている。この音は、私の体が変形していく音らしい。ゴキゴキと骨が軋む音も混じっている。
ぽっこりしたおなかも、一瞬膨らんだり、元に戻ったり。でも、やっぱり全身がどんどん成長している。胸はペッタンコのままだけど。

ここからはさらにおかしなことになっていた。映像に映る、私の両手が空いていた。つまり、カメラが私の手から離れている。地響きのような低い音は消え、視点が私の周りを動き回っている。
――まるで、私ではない他の誰かが、私を撮影しているように。
でも、その動きは人間のものじゃなかった。視点は素早く移動し、上下左右前後と、自由自在に、とんでもない動きをする。でも、誰の息も聞こえない。聞こえるのは、スタタタッという……足音?

『ん、んんんっ……』

幼稚園生サイズになっていた私は、いつの間にか高校生ほどにまで成長している。でも、私が本当に高校生だったときより、かなり貧相な気がする。

『あっ!!』

バランスが悪いせいか、私は後に倒れ、尻餅をついた。腕を後ろにして体を支え、まだまな板のままの胸を前に突き出す形になった、その突き出た胸部を、斜め上から急にアップで撮影し始めるカメラ。
すると、それが合図になったかのように、ゴキゴキと成長を続けているその肋骨の上で、乳輪がググググ……っと広がり、同時に乳首が膨張する。そのまま大きくなっていく胸の先端。

『ふっ、くぅっ……』

その下で、ついに膨らみ始める私のおっぱい。水を入れられる水風船のように、フルフルと揺れながら膨らんでいく。徐々に巨大ともいえる大きさになっていくそれを、今度は伸ばしていた脚の上からの視点で撮影し始めるカメラ。視界の下の方に入ってきた太ももは貧相そのもので、どんどん膨張する胸とはアンバランスだ。だけどそれもつかの間、上半身の方から脂肪が詰められるかのように、ムギュッ、ムギュッと、太く、太く、それでいて張りは保ったまま、太ももに肉が付いていく。その後で、尻にも膨大な量の体積が加わり、成長を止めない骨格も相まって、さらに頭が遠ざかっていく。

今度は、視点は私から距離をおき、横から眺める形になった。私はもう、2mくらいの身長になっていて、それでも大きく見えるくらいのおっぱいがタプンタプンと揺れている。全身汗だくで、その汗の流れる方向が、生々しく私の立体感を強調していた。成長スピードは下がるどころか、さらにスピードアップしている。やがて、部屋全体でも窮屈なくらいに、サイズが増えていく。

……と、そこでノートPCが破壊されたのだろう、配信は終わっていた。現に、私のノートPCは潰されてめちゃくちゃになっている。配信が切れたことで評価が下がったのか、気づいたときには私は普通の大学生くらいの体に戻っていた。
でも、時折胸がボンッと大きくなったり、また縮んだりしている。視聴者の間で意見の交換とかがあって、それで今でも評価が変わっているんだろうと思う。

この録画がネット上を出回ったら、私の評価は絶えず上がったり、下がったりするんだろう。いつか落ち着くときは、どんなサイズになっているのか、私にもわからない。