制御不能(WIP)

セクサロイド。そんなものが流行りだしたのは、10年前くらいだろうか。人の性欲を満たすために作られた人型ロボット。人ではないために何でもやり放題、人権にうるさい団体は、裏ではこのセクサロイドを使用しているという噂がある。

オレも一ヶ月前、なけなしの残業代でようやく中古のセクサロイドを買うことができた。保証なしで20万とは、量産されていてもロボットというものは高いらしい。

「お兄ちゃーん、今日も遊ぼうよー」
「はぁ……アイさぁ」

で、セクサロイドというものは、初回起動時に体型を決められるらしい。らしい、というのは中古で来たうちの子、アイは最初からロリっ子体型だった。その役割の通り、スキあらば行為にいたろうとする性格ではあるが、いかんせん俺の好みにしては体が小さすぎた。アイには付属していたいくつかの服のうち、一番年齢にあったものを選んで着せていた。

「本当に体型って変えられないんだよな」
「だからぁ、最初になった身体からはあんまり変えられないのー」

実際のところはというと、好感度が高ければ結構体型を変えてくれるものらしく、ものによっては毎日胸のサイズやらを上げ下げしているらしい。こいつは、付き合いが悪い俺にはあまりいい感情を抱いていないようだ。機能上ムリということにして、面倒くさい作業をしないつもりだろう。まったく、AIのくせに……

「少しだけでも変えてくれたら、やってやらんこともねえんだがなぁ」
「えー……じゃあ、ちょっとだけだよ?」

……コイツの一番好きなことは、やはり性行為らしい。で、俺はネット上を調べていったらあるサイトにたどり着いた。セクサロイドの思考に関係なく、体型をいじれるハッキング方法が書かれていた。なんでも、寝ている間――といっても充電のことだ――セクサロイドの髪の中に紛れているメモリースロットに、あるデータを入れたカードを突っ込めばいいだけの話らしい。あとは、セクサロイドに自発的に体型変化させることで、操作可能になる。ご丁寧に、そのデータまで置いてあって、俺は迷わずダウンロードした。そのデータを突っ込んだのは昨日の夜のことだ。

「お胸をちょっと大きくするだけなら……」

そういえば、どうやって体型操作するんだ……?と考えていた俺の前で、予想外のことが起きた。ぺったんこから少しだけふくらませるだけだろうと思っていた胸が、ムクムクムクッ……!と大人の女性顔負けのサイズまで育ったのだ。おかげで、服の中が胸肉でいっぱいになってしまっている。

「えっ……?あれっ!?」

それは本人にとっても考えていなかったことらしい。とても困惑した表情で、大きく前に突き出した胸を見下ろしている。

「こんな大きくするつもり無かったのにぃっ!戻さなきゃっ、って、うわぁっ!」

バルンッ!と胸が更に膨らみ、服を引きちぎった。飛び出た勢いでバランスを崩したアイは、尻もちをついてしまった。

「いったたたっ……!お兄ちゃん、アイになにかしたんでしょ!」

俺の方を睨んでくるアイ。だが、そのタプンタプンとゆれる巨大な胸は逆に俺を誘っているようだった。

「な、なにするのっ!」

無意識のうちに、俺はアイを持ち上げ、ベッドの上に一緒に座らせた。

「その胸があるなら、遊べるだろ、ほら」

ジッパーを下ろしてモノを出して寝転がる。アイはごくりと喉を鳴らして、本能に従うがごとくそれを豊満な胸で挟んだ。ちゃんと人の体温を再現しているセクサロイド特製の柔らかさに包み込まれる。

「ど、どう……?」
「いいぞ、アイの胸……やっぱりこれくらい体型変えられるんじゃないか……」
「うるさいもん、これ終わったら赤ちゃん体型にしちゃうからね!」

多分、コントロールできてないのは胸のサイズだけじゃない。体全体が制御不能なはずだ。体型を変えようとしたらどうなるのか、楽しみではある。目の前でもみゅもみゅと形を歪ませる乳房を見て、いろんな想像を……する余裕はない。快感が大きすぎて、思考があまりうまくできない。

「アイ、やっぱりセクサロイドだな……すごくキテるぞ……」
「ふん……。あんまり汚くならないようにお兄ちゃんの精液を吸収してるけど、いっぱい出てるね……でもそろそろ飽きてきたでしょ……?」

早くも十分が経過していた。全然飽きてなどいなかったが、アイは胸を持ち上げて俺から離れた。

「続きをしてもかまわないぞ?」
「その前にアイに何したか教えて」
「やだ」
「じゃあ、やっぱり赤ちゃんになっちゃうから……っ!!?」

アイは、制御できない体型変化を自分でしはじめてしまった。

「な、な、なにが……おこって……!」

胸はしゅるしゅると縮んだが、その分手足がグイグイと伸びた。髪はバサァッと背中にかかり、顔からは少し幼さが抜ける。赤ちゃんになるはずが、アイは中学生くらいに『成長』していた。

「こ、こんなはずじゃ……」

先ほどまでの爆乳はどこへやら、ぺったんこになった胸を触りながら、自分の体を確認するアイ。幼児体型から抜け出したその体はスラッとしてキレイだった。

「な、なによ、キレイって……」
「おっと、口に出てたかな」

頬を赤らめてもじもじするアイの仕草がまた俺を興奮させる。外観を褒めたのは初めてだから、かなり照れているんだろう。

「それはそれとして、あの、そのね、おなかが熱くって……」

……セクサロイドのベースプログラム……本能なんだろう。体型を変化させた後は性的にかなり興奮するようだ。

「でも入れるにはまだ小さいよな……じゃあ」
「ひゃぁっ」

さっきまで握りこぶしくらいあった乳首だが、いまは胸の上にぴょこっと立っているだけになっている。これくらいの年齢の女子にしても、小さいほうだろう。それを、俺は舐めた。

「んっ……もっとやさしくしてっ」
「やだね」

小さい乳首を、左は舐め回し、右は手のひらで触る。アイはビクビクと震えるが、逃げる様子はない。俺のことを受け入れて、快感に身を浸しているようだ。

とある日の急成長~夜更け編~

ここはとある一軒家の子供部屋。二人の小学生の兄妹が寝るところだった。

「じゃあ電気消すね」
「うん、あ……ちょっと待って」

兄の和登(かずと)は、妹の果耶(かや)に、ビニールに包まれた飴玉を渡した。

「これ、近所のおばさんから貰ったの」
「へー」

果耶は、渡された飴を包み紙から出した。その飴は、虹色をした球の形をしていた。

「あ、分かった!近所のいっつも白衣着てるあのおばさんだよね」
「え、なんでわかったの!?」
「あのおばさん、いつも綺麗な色の瓶を持ってるから、そうかなって!」
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