変身描写を書きたいだけ(TS)

「お主、あの祠を壊したのか!?」老人が青年に向かって叫ぶ。その指が指す先には、苔が生えた石がゴロゴロと転がっている。青年は悪びれることもなく、鼻であしらう。「ただの石ころと紙切れだろ?ジジイ、そんなんで脅そうったって……」

「あの祠には、どんな男でもダイナマイトボディのお姉ちゃんに変えてしまう悪霊が封じられてたと言うに……!」

「はぁ?何いってんだよ、ボケてんのか!?」

青年が大声を上げると同時に、彼の髪がバサッと伸びる。

「なっ!?」その骨格もメキメキと音を変えて変わっていく。腰骨が大きく広がり、背骨は後ろにアーチを描いて、肋骨がすぼんでいく。みるみるうちに、青年の上半身は華奢になっていき、肩もだんだんなで肩に変わっていく。

「祟りじゃ、祟りじゃ!」そう叫ぶ老人も、曲がっていた腰がまっすぐになり、よろよろとしていた足にも筋肉と脂肪がついて、シワというシワが消えていく。

「何かが、胸に入り込んでくるっ!!」

青年の胸が盛り上がり始め、あっという間に女性の乳房ができて、どんどん膨らんでいく。彼の尻も後ろに突き出され、丸みを帯びて大きくなっていく。筋肉質だった脚も柔らかい輪郭になり、すべすべとした肌に包まれていく。

「本当に悪霊が!?う、喉が……っ!」青年の喉仏が消えると同時に、その声のトーンが釣り上がる。股間が潰されるような痛みが走り、バストとヒップがさらに一回り大きくなると、変身は終わった。

「どうしてくれるんじゃ!」と青年の首を掴む老人ももはや、彼と同じく豊満な女性へと変化していた。異常事態にもかかわらず、サイズが完全に合っていない服の襟元から覗く、深い谷間につい目が行ってしまう。

そしてその巨大な胸はもう一対の乳房……つまり青年自身の双丘に押し当てられ、むぎゅぅっ、と形を歪ませている。自分の尻に手を当てるとそこには弾力感のあるヒップができているのが分かる。

「まぁ、これでもいいか……」と、老人だった美女を抱き寄せる青年。「お、お主、なにをするつもりじゃ……」

「せっかく美女になれたんだから、楽しまねぇと、なぁ?」