種族チェンジャー~牛娘~

『食べてすぐ寝ると牛になる』

これをやってみよう、とおやつを食べてからすぐソファで横になって漫画を読んでいる妹、香希(かき)を見て思った。気付かれないようにタブレットのカメラで捕捉すると、種族を「乳牛娘」、年齢感覚は人間と変わらないようなので「10歳」を「20歳」に変えて「変更」ボタンを押した。

「んっ」

その途端、香希はすこし声を出したが、漫画に夢中なのか、そのまま読み続けている。だが、変化は間違いなく始まっていた。薄着の香希の手足が、伸びている。少しづつ、体は縦にも横にも大きくなっている。身長が伸びつつ、サイズが合わずにむき出しになった脚にムチムチと肉がついている。

「ん?」

やっと違和感に気づいたのか、漫画から手を離して、自分の体をみる妹。すこしサイズが大きいはずの服は、もはやピチピチになっている。太っているわけではないが、健康的に成長したへそあたりが、服の間から覗いている。

「え?なんだこれ?」

成長したとは言え、まだ成人としては低身長である香希の体のその胸には、すでに片手で収まらないほどの膨らみができていた。それは、段々と成長のスピードを上げて、水風船のようにタプタプと揺れながら膨らんでいく。

「ちょ、ちょっと、なんでこんな……おっぱいが……!」

ソファから立ち上がる香希。その上半身には、巨乳の域はとうに超え、爆乳といっても大きいほどの乳が生成されていく。身長も伸びているのだが、その変化に気づけないほど、妹の胸は巨大なものになっていた。

「お、重い……!」

頭には小さめに角が生え、尻からは尻尾がぴょこんと飛び出てきた。その尻も、オーバーなくらいにムチムチなものになり、かろうじて服の中に収まっている。そこから生える脚は、抱きつきたくなるくらいの太いものだ。

ムグググと膨らむ胸の方は、ついに服の拘束力に打ち勝ち、布地が破れて中身のおっぱいが見え始めた。

「や、やだ……な、何かおっぱいの中に溜まってるっ」

人間であれば到底及ばないサイズになった胸は、ブチブチと服を破りながら、更に巨大化していた。妹はそれを手で抑えようとしているが、胸は全く影響を受けず膨らんでいく。かなりパンパンに張っているようだ。

「で、出ちゃうぅ、こんなところで……!!」

おっと、ここで牛乳を出されては掃除が大変だ、と元の妹の設定に戻して「変更」ボタンを押したときには……もう遅かった。妹の乳からは大量の白い液体が飛び出し、あたりに撒き散らされた。同時に体が小さく、元に戻るせいで香希の体全体から牛乳が絞り出されているかのようだった。

元に戻った香希はボロボロの布切れをまとい、牛乳まみれになった漫画をボーッと眺めるだけだった。濃い牛乳の匂いに両親が部屋に入って来たときには、大声で泣き始めていた。そこからなだめるのは、2リットルくらい噴霧された牛乳をすべて拭き取るのと同じくらい、かなり大変だった。

投稿者: tefnen

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