ふしぎなオーラ

ダイマックス。それは、ポケットモンスター、略してポケモンと呼ばれる、不思議な生き物、その中でも特定の個体だけが行える身体強化技能だ。

あるオーラをまとった特定のエリアでしか発揮できないそれは、まさに「巨大化」。巨大な体で、莫大な体力と攻撃力をもって、敵を破壊し尽くすのだった。

10歳の女ポケモントレーナーであるユウリは、まさに今ダイマックス化したポケモンの巣穴に入り込んでいた。普通のポケモンの巣穴など、人が通れる大きさのものは少ないが、巨大化したポケモンなら話は別だった。

ユウリは、腕につけたダイマックスバンドに、パワーがだんだんたまりつつあるのを感じつつ、奥に進んでいく。この巣穴のオーラは、ユウリが足を踏み入れた他のダイマックスポケモンの巣穴のどれよりも数段強かった。

やがて、広い空間に出た。ポケモンの寝床だろうが、そこには何もいない。ユウリが捕まえようとしていたダイマックスポケモンは、影も形もなかった。彼女は肩を落として、来た道を帰ろうとした。だが、ユウリが思っても見なかったことが起こった。

オーラが彼女の方に向かって凝縮され、ダイマックスバンドが強い光を発し始めたのだ。ユウリのこれまでのダイマックスポケモンとの戦いでも、巣穴のオーラを利用して自分のポケモンを巨大化させて使うことがあり、その時でもバンドは光っていた。だが、今回の光は目もくらむほどの強さであり、いつもよりも激しいものだった。ユウリが恐怖を感じ、バンドを取り外そうと手を当てた、その時だった。

バァァン!!

バンドが爆発したかのような音が響き渡るとともに、溜め込まれていた光がユウリの全身に注ぎ込むように流れたのだ。途端、ユウリは少し大きめのはずの服がきつくなっているように感じた。

光が収まって、ユウリは服を確認した。するとなぜか、全部の服のサイズが小さくなり、ユウリの体に合わなくなっていた。すぐにベルトがブチッと切れ、手持ちポケモンが入っているモンスターボールが床に落ちた。

衝撃で、中のポケモンが飛び出してくる。鳴き声を上げて主人を見たそれは、非常に驚いたような表情をした。驚いたのは、ユウリも同じだった。服と同じように、ポケモンのサイズも小さくなっていたのだ。

しかも服もポケモンも、さらに小さくなり始めていた。そこで、彼女は何が起きているのか悟った。自分が巨大化しているのだ。

だが、半ばパニックに陥ったユウリの体は、大きくなっているだけではなかった。破れている服から出ている腕や足は、そのサイズからしても明らかに長くなっていた。すでに膨らみ始めていた胸も、段々と服を大きく押し上げるように成長し、そして服を引きちぎってさらけ出された。

彼女は、目の前にいるポケモンから隠すように、自分の体を抱きながら、あることを思い出した。非常に限られたポケモンがダイマックスを超えた巨大化であるキョダイマックスをすることが可能だと聞いていたのだ。キョダイマックスをしたポケモンは、巨大化するだけでなく、見かけにも別のポケモンになったかのような変化が出る。

ユウリにも、それと同じ現象が起きていたのだ。彼女の体は、子供から大人のものへと変貌を遂げようとしていた。ズボンをビリビリとやぶいていく腰回りにも、大きなヒップが生み出され、オーラの光に薄暗く照らされる彼女のシルエットはどんどん女性的になっていく。

巨大化も続いていた。元の何十倍も大きくなると、空間の天井に頭がガツンとあたり、体育座りにならざるをえなかった。足と体で、膨らんだ胸がムニュッと潰され、巨大ながらも弾力感を醸し出していた。しかも、莫大な大きさとなった今でも、それはむぎゅぎゅと膨らむことをやめなかった。これまでダイマックスさせたどんなポケモンよりも大きくなり、慣れない大人の体に、どうすることもできないユウリの前で、頭と同じくらいの体積になってやっと巨大化は止まった。

そこで、彼女はやっと、空間の隅に、ひときわ強く輝く宝石のようなものがあるのに気づいた。巣穴から出ることもできず、他にできることのないユウリは、その宝石に手を伸ばし、触れた。

途端、宝石が光を発し、収まっていた巨大化が再開した。しかも、今度はかなり急速だった。ググググと大きくなるユウリの体は一瞬で空間を埋め尽くした。

だが、巣穴の壁に潰されると思ったユウリが、やけくそで全身の力を込めて立ち上がろうとすると、あっけなく巣穴は崩壊し、ユウリの豊満となった体は地上へとさらけ出された。地上にいたポケモンは撒き散らされ、トレーニングやポケモンをゲットするために周りにいたトレーナーは、突如現れた、一つの街よりも大きい女性トレーナーの全裸を見せつけられることになった。

その地方の最も高い建物よりも高くなった体だけでなく、すべての湖を足しても負けそうなくらいの体積を持った胸も、島のどこからでも見ることができるくらい巨大なものだった。

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投稿者: tefnen

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