僕、茂山 美樹(しげやま みき)は、中学3年生の男子だ。名前のせいで女の子によく間違えられるけど、
れっきとした男の子だ。兄弟は上に高校1年の美里、下に小学4年の美香がいる。でも、美里姉さんは幼児体型で、
おっぱいも殆ど無くて、背も低いから、美香と大差がない。まるで、二人の妹がいるみたい。性格は全然違うけど。
僕が学校から帰ってくると、リビングでお母さんと姉さんが話をしているのが聞こえた。扉から覗いてみると、
なんだか、お母さんがものすごく楽しそうだ。
「ねえ、美里、おっぱいが小さいのがコンプレックスって言ってなかったっけ?」
「そうだけど、なに?」
姉さんは嫌がっている。お母さんがエネルギードリンクみたいな小さいビンを出した。
「豊胸剤、買ってみたのよ。試してみない?」
「えー?いいよ、そういうのには頼りたくない」
「騙されたと思って、飲んでみてよ」
「ちょっとだけだよ…?」
姉さんがビンを受け取って、蓋を開けてちょぴっと飲んだ。
「はい、飲んだ」
「そんなちょっとじゃ、意味ないわよー」
《ガチャッ》
「だ、だれ?」
あ、扉を間違って開けちゃった…姉さんが慌ててビンを机に置いて、聞いてきた。
「美樹、いつから…」
「えへへ、ちょっと前から」
姉さんの顔が真っ赤になった。怒らせちゃった!?
「こ…の…っ!」
なんか、おかしい…美里姉さん、苦しそう…!?
「大丈夫!?」
「なんか…胸が…苦しいっ!」
姉さんは腕で体を抱えてしまった。
「お母さん!何とかしないと!」
「あらら、こんなにちょっとで効果が出るなんて、驚きね…」
お母さんの方はちょっとびっくりした顔をしている。そういう状況じゃないと思うんだけど…
「ひゃっ!」
姉さんが変な声を出した。そしたら、抱えている腕の下で、ボンッとおっぱいが大きくなった。
お母さんのよりも大きいかも?
「ひっ!」
《ボンッ!》
また、大きくなった。姉さんの短い腕が、完全に包まれちゃってる。服もビリビリに破けちゃった。
おしりも、なんだか大きくなっている気がする。姉さんは荒い息をハァハァ立てている。
「きゃぅっ!」
《グッ!》
今度は身長が高くなった。僕の身長を一気に超えて、お母さんの身長までひとっ飛びした。
「はぁ…はぁ…何だったの…」
姉さんは状況があまりつかめてないみたいだ。自分の体をキョロキョロしながら見ている。
「私…体が大きくなったの…?」
「そうみたいね。良かったじゃない。おっぱいも誰にも負けないわよ」
「う、うんっ!お母さん、ありがとう!」
姉さんは本当に嬉しそうだ。こんなに嬉しそうな姉さんを見るのは久しぶりだった。僕も釣られて笑顔になる。
「はいはい。私も、飲んでみようかしら…って、あれ?どこにビンを置いたの?」
「え?ここだけど…」
ビンが無くなっている。どこに行ったんだろう…?
「お母さん、このジュース美味しいね!」
僕の横から、妹の声がする。
「美香ちゃん!?」
いつの間にか、美香が部屋に入ってきていた。しかも、その手には…
「美香、それ…飲んだの?」
「え?いけなかったの?それに、お姉さん誰?美里お姉ちゃんは?」
「あらあら…」
豊胸剤のビンが握られていた。
「美香、私、美里よ。大きくなったけど、あなたのお姉ちゃんよ。なんともない?」
「え、そうなの?えっと…なんかお腹が熱いような…あっ!」
美香の体がブクゥッと太くなった。小さいお相撲さんみたいだ。
「あ…あっはは、何その格好!おかしいっ!」
「え?」
美香はキョトンとして自分の体を見た。そして、すぐに顔を真っ赤にした。
「お姉ちゃん、ひどいよっ!」
「美香はまだ小学生だから、どこを大きくしていいかわからなかったのかもね!」
「むぅ…私も、美里お姉ちゃんみたいに、大きくなるもんっ!」
「はいはい…っ!?」
「きゃあっ!」
悲鳴と共に、美香のブクブクだった足が、グイーッと伸びる。そのせいで、まだそれ以外が長くなってないのに、
姉さんの身長を超えてしまった。
「ま、まさか…美香…」
「こんなに、大きくなるの…?いや、いやだよっ!」
「あらあら…」
そうこうしているうちに、腕も伸びて、キュッと引き締まった。姉さんのよりも長い。
「気持ち悪いよぉ…」
美香は泣きそうになっている。その顔も、さっきまで僕よりも低いところにあったのに、
今はずっと上にある。僕だけ、背が低いままだ。それに、美香の体が伸び始めて、身長は止まるところを知らないみたい。
考えてみたら、お父さんよりもずっと高くなってる。
「高いの、怖いよ…ひゃぅっ!」
長くはなっていたけれど、ペッタンコだった美香の胸板が、ボコンッ!と何かが爆発したみたいに膨らんだ。
それだけで、もう姉さんより大きいのに…
《ボンッ!バインッ!》
「はぅっ!」
どんどん、おっぱいは膨らむ。姉さんのおっぱいなんか目じゃない。スイカ2個分はありそう。
服はもうお腹の部分だけ残して、全部破れちゃった。
「美香ぁ…」
姉さんはとっても悔しそうだ。そりゃ、今まで同じ体型だった美香にやっと差をつけられたと思ったら、
それを飛び越して美香が大きくなっているんだもの。仕方ないね。
「このお薬、すごいわね…」
娘たちの成長を見ながら、お母さんが感心している。ただの豊胸剤じゃないよね、確かに。
「やっと…終わったぁ…」
美香が疲れきって、半泣きの状態で呟いた。
「美香、こんなに大きくなっちゃったの…?」
美香は、さらけ出されたおっぱいを揉んだりしていたけど、姉さんを見て、その表情がふっと得意そうに変わった。
「美香、お姉ちゃんより、大きくなっちゃった」
「うっ!そ、そうね…お姉ちゃん…美香に追い抜かされちゃったね…」
「あははっ!おっぱいも、こんなに大きいよ!」
「わ、私だって…大きいよ…普通よりは…」
今度は姉さんが泣きそうになっている。
「ところで、お兄ちゃん…どう?」
「えっ!?」
美香がこっちに歩いてくる。というより、おっぱいが僕の目線の高さにあるせいで、
おっぱいが近寄ってきているようにも見える。
「私のおっぱい、大きいでしょ?」
「う、うん…」
小学生、だったよね、美香って。小学生が、こんなにエロいわけないよね…
「触ってみてよ」
「え?」
「とっても、柔らかいんだよ?お兄ちゃん、こういうの好きだよね?」
美香、どこでそんなこと…悪乗りにも程がある。ここは、ちゃんと拒否して…
「美樹…そんなに…おっぱいが好きなら…」
美香の大きな体の後ろから、美里姉さんのものすごく震えている声が聞こえる。え…今度は、何!?
「あんたが、おっぱいになりなさいよ!」
姉さんが駆け寄ってきたと思ったら、僕の口にビンが押し付けられ、液体が喉の奥に入っていった。
「けほっ!な、何するんだよ!」
「ふんっ!姉に対する不敬の罰よ!」
完全に八つ当たりだ。それに、豊胸剤を男に飲ませてどうす…
「ん、どうしたの、美樹?」
「お兄ちゃん?」
動悸が激しくなっている。おなかが焼けるように熱くなって、胸も苦しい。
それに、一番痛いのが、僕のアソコだった。股間に手を伸ばすと、それはサイズを小さくしていって、
ついに体の中に潜り込んでしまった。
「どうしたっていってるのよ、答えなさい!」
「大丈夫、お兄ちゃん!?」
「僕は、僕は…ああああああああぁぁぁっっ!!」
僕の体が内側から爆発したようだった。全身の皮膚に、中から押し上げられて、引っ張られるような感触が走った。
それに、頭がものすごく痒い。
「み、美樹…」
「お兄ちゃん、私よりも…」
「え…?」
僕の目線より下に、美香の顔があった。つまり、美香より大きくなったってこと?
僕は、そんなに背が高い、大人、になったの?いや、それだけじゃない…胸が重い…まさか…
「私より大きいおっぱいが…美樹に…」
「お兄ちゃんが、お姉ちゃんになっちゃった…」
「え、えええええっ!?」
下を見ると、美香のより近くにあるせいか、さらに巨大に見えるおっぱいが僕の胸にくっついていた。
いや、本当に美香のより大きい…僕、女の人になっちゃったっ!?
「あらあら…」
「あらあらじゃない(わ)よっ!!」
お母さんのとぼけたような反応に、三人のツッコミがハモった。