元々>>354-356の発言
サキュバスの圧倒的な力にただサンドバッグ状態になるしかなかった主人公達
しかし主人公パーティーのある一人がサキュバスの足元にある栓のような物を発見した。
そう、まるで空気を入れて膨らませる浮き輪などにある栓である
「もしかして、あの爆乳は…」
そんなことを思い、敵の裏へと回り栓を勢いよく抜いた!
に対してのレスとしてのSSでした。
キュポッ!
「これで、どうだ!」
思った通り、サキュバスの顔は困惑に満たされていた。だが、その次の一言でパーティー全員が震撼した。
「いやぁん、そこはまだ抜いちゃダメだったのにぃ・・・
まだキミたちを吸収するには、元気がよすぎるわぁ」
「な、何を言って・・・うわぁっ!」
まず栓を抜いたメンバーがダメージを受ける、というより、精気が抜け、痩せこけていく。それを吸い込むサキュバスもメンバーの血気盛んな精気に耐えられず、苦しげな表情をして、喘いでいる。
「あんっ!いやぁ、ワタシの中で・・・暴れないでぇっ!」
よく見るとサキュバスの体はところどころボコボコと小さな爆発が起きるように膨れたりして全身が蠢いているようだ。
「普段なら、ちゃんと倒してから吸収するから、ああいうのは起こらないんだろうな」
「そうね・・・」
主人公と回復役の少女はその様子をただ見守っていた。そうこうしているうちに栓を抜いたメンバーは完全に骨と皮となり、地面に倒れた。逆にサキュバスはこれまでの爆乳が更に一回り大きくなり、そのレザービキニから飛び出してきそうだった。
「ゴクリ・・・」
主人公は思わず息を呑む。これまでサキュバスの誘惑など軽く退けてきたはずだった。だが、その健康的な肌、メンバーの精気でいまだブルンブルンと揺れる乳房に耐えられなかったのだろう。それを見て、サキュバスが喘ぎつつも嘆くように言った。
「あらぁ?ちょっと・・ふぅっ!・・キミぃ、村を守るって言ってた割に・・くっ・・このチャンスをみす・・んっ!・・みすみす逃す・・なんてねぇ」
「はっ!」
主人公は敵であるサキュバスに諭され、我を取り戻したが、時すでに遅く、主人公からも精気が抜け始めていた。
「あら、キミもそのまま、入ってくるのぉ?」
「く、くらぇっ!フィエリーソード・・ストラ・・イク・・・」
主人公は剣を振り上げたが、その間にも精気が抜けていき、剣をボトッと落としてしまった。
「ちょ、ちょっと、ここまで来たのに!」
「お、俺の・・・力が・・・・」
パーティーの残りの一人の少女が叫ぶが、主人公はそのまま倒れ、動かなくなってしまった。 一方サキュバスは勝ち誇ったような顔をつくろうとしつつも、困惑を極めた表情になった。
「や、やめてぇ!これ以上はぁ、入らないわよぉ!爆発しちゃうぅ!」
しかし容赦なく主人公の精気がサキュバスにつぎ込まれ、その爆乳は超乳と呼ばれる域に達し、その羽根は苦しそうにバタバタと羽ばたく。
「くっ、こうなったらっ!器をつくるしかぁっ!」
サキュバスはハァハァ荒い息を出しながら、その腕を一人残った少女に向けた。少女は腰が抜けて動くことが出来ない。頼ってきた仲間は死んだように倒れ、魔法も回復系しか覚えておらず、腕力も、主人公の持っていた剣を1mmでも動かせないほど弱いものだった。そんな少女に、サキュバスは必死の形相で呪文を唱えた。というか、嬌声を上げた。
「ワタシの、仲間になってぇっ!」
本来なら「我に隷属せよ」と言いたいところだが、先程まであった威厳は消え去り、生きることだけを考えてサキュバスは叫んだ。
そんな願いのようなサキュバスの魔法は、少女に襲いかかった。足がすくんでいる少女は逃げられるはずもなく、それをただ受け身になるしか無かった。
「きゃぁっ!」
「よしっ!後は精・・をっ!ワタシの体、お願いだからぁ、持ってぇっ!」
その時点でサキュバスの元の服は、包んでいた体の体積が異様に増えたせいで破れ散っていた。だがそれすらも直す余裕はない。少女の足元に栓が出来たのを確認すると、サキュバスはその各部が暴れるように震えたり、膨らんだりしている体を、必死に動かして近づき、よたよたしながらそれをキュポッと開けた。
「はぁっ・・・もう限界ぃっ!出て行ってぇっ!」
サキュバスが叫ぶと、精気はサキュバスの体から少女の体に移り始めた。
少女は自分の体とは比べ物にならないほど艶かしい、悪魔のものとはいえ女性の体と、
彼女の悪魔とは思えない必死の形相と叫びに感覚が麻痺していたが、精気が入り始めると途端に叫び始めた。
「あぁっ、私の中に、何か入ってくるぅっ!」
「よかったぁっ・・」
サキュバスは自分の策が功を奏したことに、かなりの安心感を覚えた。自分が生まれてからこれまでなかったほどの嬉しさだった。それもそのはず、勇猛果敢な勇者たちの精気を弱めることなく一気に二人分吸収するなど、聞いたこともない話だったからだ。だが、その間にも、目の前の少女の体が変わり始めた。村の娘と見間違うほどの普通の風貌をした少女の体が、大きくなっていく。
「私の中に、あの人がぁ・・やめっ・・はうっ!」
「そうよぉっ!・・ふぅっ!・・あの子達が・・アナタの・・っ!・・中にっ!」
サキュバスから精気が抜けていくが、それでもサキュバスの中でそれは暴れている。少女の手足はググゥッと伸び、そのきめ細やかで血行が良さそうな色をした肌がさらけ出されていく。もともと少しふっくらしていた胸の部分もムクッムクッとさらに盛り上がり、襟から見える谷間が深くなっていく。少女は元のサキュバスの姿に近い、だが羽と角は生えていない爆乳の美女になっていた。
「うそでしょぉ、これでまだ半分しか出てないのに」
サキュバスは驚愕の言葉を出しながら、面白いものを見るような表情になった。困惑と懇願の表情は姿を消した。
「きゃぁっ、背中から、なにか出てくるっ・・!」
「あら、そろそろ人間じゃなくなるのねぇ」
少女は腕をその巨大になり、まだ膨らみ続ける乳房の下で組み、歯を食いしばっている。その背中から、二対の盛り上がりがバキバキといいながら出てきた。
「い、痛いっ・・助けて、誰か助けてええぇぇぇっ!」
悲痛な叫びとともに、皮膚が剥がれるようなベリベリという音と同時に服がバリッと避け、コウモリのような真っ黒な羽が姿を現した。同時に、破れた服から巨大な乳房がバァンと解放され、タプンタプンと揺れる。
「わぁ、おっきいわねぇ・・そろそろ、精気を出すのも、終わりかなぁ?」
少女の髪はブロンドから燃えるような赤にかわり、いつの間にか羊のような巻かれた角が生えている。その容姿は完全に悪魔のものだ。サキュバスは満足そうな顔で自分とその少女だったものの栓をしなおした。
「あぁんっ、もう閉めちゃうんですかぁ?」
少女の人格も、淫魔的な性欲に満ちたものに変わっていた。痛みに顔を歪ませていたはずの少女は、今は快楽に酔いしれているような、淫らな表情になっている。
「今はだぁめ!また人間の男を倒すまで、おあずけよ」
「仕方ないなぁ・・じゃあっ、これはっ?」
元少女はサキュバスの胸を鷲掴みにし、揉みしだき始めた。
「あぁんっ!もう、思ったより、乱暴な子ねぇ」
「一緒に遊びましょう?お姉さまっ」
「いいわよ、分かったわぁ。どっちが強いか、見せてあ、げ、る」
「お姉さま、だぁいすきぃ!」
元少女は、傷だらけでほぼ布切れになっていた服を破り捨て、「姉」に飛び込んでいった。
その後数日で、近くにあった村はなぜか二人組となった淫魔の餌食となり、二人の英雄は誰にも知られることもなく、白骨化していった。