1日目。不死身の種族であるという妖精族の女性を捕らえた。我々の畑や、商店を荒らす厄介者の種族だ。見た目は人間とほとんど変わらない。ただ白い髪と、背中から生えている葉のような羽根が特徴的だ。同じように白い毛皮のような衣服で、最低限の部分が覆われている。幸い数は少ないが、捕まえたからにはこれからタップリと楽しませてもらおう。開発した魔法薬を試させてもらいたいしな。もう夜遅いが……そうだ、子宮が異常に膨れ上がる薬を一滴飲ませよう。何で開発したかって?まぁ、そういう趣味の人もいるってことだ。スポイトに取って、それを瓶に入れたままの妖精の口に近づける。
「や、やめて……許して」
妖精はがくがくと震えているが、お構いなしだ。スポイトから魔法薬を垂らすと、うまく口の中に入っていった。
「んぐ……かはぁっ」
のたうち回る妖精。露出された、キュッと絞られていたウエストがぷっくりと膨れているのが目に見えて分かった。瓶の中で確実に大きくなっていく腹部は、パンパンに貼っていてほぼ真球に近くなっている。そして、ついには瓶一杯に膨れ上がってしまい、ガラスの壁に腹が押し付けられ逆側では羽根が無理に曲げられて、痛みでギャーギャー騒ぐ。不死身でも痛がるんだなぁ。そんなことを考えていると、瓶にヒビが入り始めた。これはまずいな。よし。
「いや、いや!もう飲みたくないぃっ!」
別の薬が腹でつっかえて動かなくなった自分の顔に近づいてきてるのを見て、けたたましい叫びをあげる妖精。だが、それで躊躇することもなく薬を注ぎ込む。すると、妖精の体が灰色のもので覆われ始めた。石化の薬を飲ませたのだ。灰色の部分はあっと言う間に全身に広がる。
「え、何が起きて……か、体……が…………」
妖精はなすすべもなく完全に灰色になると動かなくなり、腹の膨張も収まったようだ。それを確認したところで楔をあてる。そして、ゆっくりコツンっと金槌を打った。カシャアンッ!という音を立て、瓶の中で綺麗なほどに粉々になる妖精。明日になれば元に戻るはずだ。割れかけている瓶から、もっと大きめの丸底フラスコに移し替えた。明日はどんな薬を使おうか。