発作

「きょ、今日はだいじょうぶだよね……?」

カレンダーを見ながら不安そうに見つめる小柄な少女は、中学生の襟居 ミカ(えりい みか)。今日は初恋の相手、クラスメートの港 健(みなと たける)とテーマパークにデートの日。彼女は流行のスタイルで身を固め、薄めの化粧をしてハンドバッグを手にし、出かける準備万端である。テーマパーク向けではないかもしれないが。

「あら、まだいたの?」
「あ、ママ」

洗濯物をしているらしい母親は、不安げな娘の表情を見て察した。

「アレのことで悩んでるんでしょ?大丈夫、きっと神様はミカの味方よ」
「うん、そうだよね……きっと大丈夫」
「ほら、行ってらっしゃい」
「うん!行ってきます……ってこんな時間!?うわああ!!」
「気をつけてね!!」

玄関から飛び出していくミカを見届けると、母親の表情は一気にミカと同じような不安に変わった。彼女には、ある秘密があったのだ。

「うー、電車思ったより混んでる……」
「土日でもこんなに混んでるんだね……」

すんでの所で集合時間に間に合ったミカは、健と一緒に上り列車に乗り込んだのだが、土日とはいえラッシュ帯の時間で、電車には人が詰め込まれ、平日のラッシュとそれほど変わらない混み具合になっていたのだ。

「(でも、健くんとくっついていられるのは嬉しいな……)」

顔を見合わせるように立っていたおかげで、ミカと健は恥ずかしくなるほどに相手の顔を見ることができた。それに、背の低いミカは、つり革に掴まった尊に抱きつくようにして立っていた。ミカのボルテージも上がっているようで、鼓動が強く感じられるようになっていた。

「(これが、恋のドキドキなのかな……)」
「今日は何に乗ろうかな?ジェットコースターとか?」
「あ!う、うん……身長制限に引っかからなきゃいいね」
「あ、そうだね……」

ミカは、小学生にも劣る背丈のせいでこれまで何度も憂き目にあっていたのだった。

「(なんだろう、緊張してきたのかな、この、ドキドキ……ち、違う!)」

そこで彼女は思い出した。「その」発作のことを。

「(だ、ダメ……今はダメ……!)」
「ミカちゃん、大丈夫?」
「え?うん!大丈夫だよ!!気にしないで!(杞憂でありますように!)」
「そう?」
「う、うん!」

しかし、その予感は段々現実のものとなっていた。心臓の鼓動は強くなる一方で、ミカは自分の体の中を、熱い血液が駆け巡っている感触を確実に感じていた。

『まもなく東山村……』
「(も、もうちょっとだから……とにかく健くんの前じゃダメ……!)」
「すごく、苦しそうだよ!?」
「そ、そんなこと……ない……よ!でも、次の駅でちょっとおりないと……!んっっ!!」

脳から全身へと大量のホルモンが行き渡り始めた。体はそれに呼応して、ビクンビクンっと痙攣を始めていた。

「そんなに、苦しいの!?」
「ん、んんっ……だ、だいじょうぶ……ぅっ!!」

全身の細胞が激しく活動し始め、もはや暴走の域に入った彼女の体は、グニグニと形を変える。その動きは、ミカの体に接触していた健にも確かに伝わった。

「ミカ……ちゃん?」
「も、もう……抑え……られない……ぃぃっ!!!」

そして、「それ」は始まった。健の前で、ミカのシルエットが大きくなり始めた。最初に目についたのは、その身長だ。足がグキッ!バキッ!と言いながら大きくなり、上半身も同じように伸びていくせいで、抱きついている腕の位置がグイグイと上に上がり、目線の高さもあっと言う間に健を追い越していく。

「ま、また大きくなっちゃう……!やだ……!やだぁっ!!」

服の丈が合わなくなり、手足がその袖口からニョキニョキと生えてくるようにも見える。その太さも、着実に太くなっていく。

「あ、服、きつ、……やぶれ、ちゃうっ!!」

上に着ていたシャツの、広めの襟がさらに広くなり、ついには生地にビリッ、ビリッと穴が開いていく。その下で、プクッと突起が膨れ上がり、破れかけの三角形のテントが出来上がった。

「お、おっぱいが……あついよぉ……!!」

他の部分と比べて遅れてホルモンが分泌された胸は、血液が送り込まれるごとに成長し、ムクッ……ムギュッ!ムギュギュッ!!と段階的に、膨張する。もともと弱くなっていた服はビリビリと破かれ、今は完全に逆転した身長差のせいで、健のまさに目の前で、バインッ!!と成熟した爆乳が飛び出し、彼の顔を直撃してしまった。しかも、それは膨らむことをやめてはいなかった。

「んっ……あっ……!!」

ミカが喘ぎ声を上げるごとに、2つの果実はボワンッ!と大きくなり、健の顔はムギュッと包まれていってしまった。

「も……もう……あぅっ……!いやぁ……」

泣きだしてしまったミカだったが、他の乗客との隙間が肌色の柔らかい物質でいっぱいになるまで、成長は終わらなかったのだった。

感染エボリューション 10話

《ガシャーン!!》
「え、えーっ!?」

窓ガラスを突き破り、飛び出した先は10mの高さ。水の放射もすぐに終わり、美優は自由落下を始めた。

「きゃ、きゃあああ!!」

近づいてくる地面に絶叫する美優だったが、その脳裏に確かな、しかも単なる単語の羅列ではない、言葉が伝わってきた。

(落下の衝撃を防ぎます。緊急増殖!)
「……はっ!?」

美優の胸が、ボイン!ボワン!と何段階にもわけて大きく膨れ上がった。

《ドスーンッ!》

車一個分くらいにもなったそれがクッションとなって、骨折どころかかすり傷ひとつ負わなくてすんだ。ただその重さは相当のもので、すぐには動けなかった。

「はぁ……はぁ……」
(逃走の必要性を察知……)

「おい!大丈夫か!?」

知性を増した頭の中の声が、聞き覚えのある声に遮られた。そこには、かの青年が立っていた。

「足の形、それどうしたんだよ……それに胸だけ大きくなるなんて……」
「だ、大丈夫だけど……動けな……んっ!」
「まさか!」

地面と接触した衝撃で、今までポヨンポヨンと揺れ続けていたのが、急に美優の体に押し込まれるように縮み始め、何かが全身に行き渡るように、他の部分は成長し始めた。

「んぎゅっ……くはっ……」

足はすらっと長くなると同時に、ムチッと肉がつき、さらにグキッグキッと筋肉が発達していく。空洞化していた形も、元に戻った。腕も足と同じで、いつもよりも筋肉質な体が形成されていく。

「……前と違う……ウィルスの能力とは違う……どちらにしろ、このチビは……」

チビと呼ばれた美優の身長はゆうに2mを超えていた。だがプロポーションは細くなりすぎず、背が伸びたというより170cmの少女の、体全体のパーツが全て大きくなったような姿だった。

「ま、待ちなさい!!」
「くっ、やっぱりいやがったか、この妖怪が!!逃げるぞ、美優!もう動けるだろ!」
「まってー!」

美優は変身が終わり一息もつかなかったが、五本木の姿を見て逃げはじめた青年を追っていく。青年は、美優が追いついてきたのがわかるとスピードを上げた。美優もスピードを上げていったが、校門を飛び出し、車を追い抜かした時、自分が信じられないスピードで走っていることに気づいた。後ろを振り返ると、通学の時に見慣れた景色があっと言う間に後ろの方へと流れ、学校がどんどん遠のいていく。

「よそ見するんじゃないぞ!今のお前の体で、このスピードで車にでもぶつかったらどうなるか分かったもんじゃないんだからな!」
「う、うん!」

そこで気づいたのは、青年の走る速度も、自分のものと一緒であることだった。それはさっきから同じことであるし、元の体であれば、彼のほうが速くても何も驚くことではないが、車を軽々と追い抜かす彼の体は、美優と同じく人間離れしている。だが、その速度が少し緩んだのにも同時に気づいた。青年は少し苦しそうにあえいだ。

「んぐっ……もう限界か……?もうちょっとなんだ……」
「大丈夫!?」
「大丈夫だ!少し、汚くなるぞ!」

二人は川に流れ込む下水溝の、出口に来ていた。そこに何の躊躇もなく飛び込んでいく青年だが、美優の方は匂いに辟易しながら入っていった。1分くらい中の作業用通路を進んでいくと、そこには小さな扉があった。

「おい……!小さくなれ」
「え?あ、あれ、あなたの胸……」
「いいから!」

青年の胸が、異様な膨らみを見せている。だが美優は彼の表情に気圧されて、念じようとした。が、頭の中の声のほうが一瞬早かった。

(逃亡完了しました。排出……)
「あ、ちょっと待て!ここでやったら……もう遅いか」

美優の手に穴が空き、そこから排出が始まった水が下水に溶け込んでいくのを見て青年が止めようとした。美優の体はその排出と同じペースで縮んでいく。ウィルスが下水に放出されてしまったのだった。

「ごめんなさい……」
「いいから……遅かれ早かれこういうことになってたんだ。さあ、はいれよ。俺ももう、限界だ」

青年はポケットから出した鍵で、カチャッとドアを解錠し、開けた。二人がはいると、カーペットが敷き詰められた二畳ほどの狭い部屋があった。弱い照明に照らされた仄暗いその部屋は、静寂と少しのぬくもりを持っていた。青年は鍵を閉め、カーペットの上に座りこんで荒い息を立てながら、フードを外し、髪を外に出した。

《バサァッ!》

そこから現れたのは、長くつややかな黒い髪だった。

「えっ、それって……女の人の髪……」
「リンスもトリートメントもなしでな」
「……!その声……」

青年の声は、扉を閉める前までとは違って、低めのトーンではあるが確実にアルトの域だ。

「もう、分かっただろ。俺は、女だ。生物学的にはな」
「えっ!!?」
「だから……ここだって」

上半身の膨らんだ部分を覆う服を丁寧に脱いでいくと、ブルンブルンと揺れる乳房が出てきた。

「どうだ」
「おっきい……」
「ああ、それにすごく邪魔だ」
「……」

青年はバツの悪そうな顔を見て、少しフフッと笑ってみせた後、真顔で続けた。

「俺だって好きでこんな体になったわけじゃない。いや、好きでなったようなもんかな……」
「どういうこと?」
「今はこんな姿だが、元は男だ。それが、アイツのせいでなにもかも滅茶苦茶だ」
「あの五本木ってヤツ?」

その名前を聞いた青年の顔がピクッと痙攣した。

「っ……」
「どうしたの?」
「……お前には伝えてもいいかもな。俺の名前。五本木。五本木祐希(ごほんぎ ゆうき)だ」
「ああ、それで名前に反応したんだね……って、すごい偶然だね」

キョトンとした美優に深い溜息を着く祐希。

「ちょ、ちょっと……」
「おい、この流れで偶然だと!?佐藤とか田中みたいなありふれた苗字じゃないだろ?もっと何か勘ぐれよ」
「んー、あ、ええっ!?」
「そうだ、俺はアイツの……」
「お嫁さん!?……じゃなくて、お婿さん!?」

祐希は二回目のため息をついた。

「誰が!アイツと!結婚なんか!!それになんだよお嫁さんって!」
「だ、だよね……」
「……あ、はは、あはははっ!」

急に笑い出した祐希に今度は美優が困惑した。

「え、私何か変なこと言った?」
「変なこと、だって!あっはははは!!」
「えーなに、何なの!」

祐希は少しの間笑い転げていた。床をバンバンと叩いたりするせいでブルンブルンと揺れる胸をドギマギしながら美優が見つめていると、ようやっと体勢を戻した。

「いやいや、すまないな……誰かとこういう風にしゃべるのは久しぶりで……でだな。本題に戻ると、アイツは俺の父親の……」
「父親!?あの人も男なの!?」
「んー、お前もっと人の話を聞けよ」
「ごめんなさい」
「よろしい。アイツは父方の祖母だ」

美優は少しの間言葉の意味を理解できなかった。今前にいる元男の瑞瑞しい女性と、自分を拉致した研究員の年齢はそれほど離れているように見えなかったからだ。

「え?あの人が、あなたのおばあちゃん?え?」
「まあ、すぐには納得出来ないだろうな。若返るウィルスを使って不老の体を手に入れてるのさ」
「わかがえる……うぃるす?」
「……つまり、めっちゃくちゃ若作りしてるみたいなもんだよ!魔法みたいな何かで!」

半分投げやりに噛み砕いた説明で、美優は合点がいったようだ。

「ああ、魔法!」
「それでいいのかよ」
「んーまあね」
「……で、その魔法を色々試しているうちに、俺の妹も巻き込まれて……変わり果てた姿になってしまったんだ」

祐希は続けた。祖母が新開発の身体強化ウィルスの検体に自分の孫を使い、成功してもおぞましいことになるであろうその実験が失敗したこと。結果、全身の脂肪組織の異常増殖が起きて、見るも無残な姿になってしまったこと。兄である祐希は、揉み消しという名の抹殺から救出するために、実験結果を用いて改良されたウィルスを自分の体に打ち込んだこと。成果は出たが、副作用で女性化してしまい、胸だけはなんとか縮められるものの、先ほどのような高速移動を過度に行うと、膨らんできてしまうこと。その話の間美優は神経を集中し、なんとかついていった。

「そ、それで今、妹さんはどこに……」
「ああ」

祐希は、入ってきた扉とは、部屋の反対側にある鉄扉を指さした。

「この扉の向こうだ。そうだ、お前の中のウィルスに、助けてもらおうか」
「助け?」
「妹のウィルスは完全に暴走状態だが、お前のウィルスに制御してもらうのさ。そうすれば妹も少しは元に戻れるかもしれない」
「……」
「できるか?」

頭の中の声は、反応を見せなかった。

「分からない、けど……」
「物は試しだ……俺だって、お前のウィルスを使って妹を治そうとしてたわけだしな」
「……?」
「……じゃあ、行くぞ」

鍵がかかっていない扉が、開かれた。すると、汗臭い空気がムワッと入ってきた。

「しまった、佑果(ゆうか)、長い間一人にしてごめんな」

電気が付いていない真っ暗な部屋に向かって祐希が声をかけると、か弱いが少し低く太めな少女の声がする。

「ううん、いいんだよ」
「電気、つけるぞ」

祐希がスイッチを入れると、美優の目に、高さ3メートルくらいの、床に置かれた肌色の半球が飛び込んできた。数多くのチューブが繋がれ、ある一本は中から何かを吸い出し、他の一本は逆にその塊に供給している。

「この子が、俺の妹、佑果だ」

祐希は、重々しく言った。

いたずら神のE道具 格上の押下

「ただいまー……って誰も居ないか」

学校から帰ってきた中学生の少女は自分の部屋に向かった。宿題をする前に少し漫画でも読もう。と思った彼女の目に飛び込んできたのは、勉強机の上においてある見慣れないものだった。

「なんだろう、これ?」

それは、押しボタン。小さな金属の箱の上に、スケルトンのボタン部分が付いている。昔どこかのテレビ番組で、芸能人が押していたような、簡単なボタンだ。しかし、少女の記憶には、これを机の上に置いた記憶も、買った記憶すらもない。

「理恵が遊んだまま置いてったのかなぁ……それとも愛お姉ちゃんが私にびっくりでも仕掛けてるのかな?それなら……」

少女はボタンに恐る恐る手を伸ばし、そして押した。

『ほぁー!』

なんとも間抜けな音が出たが、それだけだった。少女はほっと一息ついて、ボタンはそのままに本棚から漫画の単行本を取り出し、読み始めたのだった。しかし、一話を読み終わった時、異変が起こった。

「なんか、暑くなってきてる……」

少女の体から汗が噴き出始めたのだ。暖房もつけておらず、かと言って日が差し込んでいるわけでもない。夕方で室温が下がっていく一方なはずなのに、少女は暑さを感じた。身を起こした彼女は、自分の体の中から熱が発せられているのに気づいた。

「ちがう、私の体が熱くなってきてる……あっ……!」

そのとき、少女に軽い衝撃が走り、それを境に熱は冷めていった。

「何だったんだろ、今の……あれ、なんか服が……」

すこし余裕があったはずの服がきつくなっている。下を見ると、もともと膨らみかけだった胸に、大きな膨らみがくっつき、服を押し上げていた。少女がそれを触ると、フヨフヨと変形すると同時に、少女の胸の部分に触られている感触が伝わってきた。

「えっ……これ、おっぱい……?もしかして、おしりも……」

腰に手を当てると、姉である愛と同じ程度の大きさの尻が付いていた。よく見ると、体の部分一つ一つが、高校生のそれに成長を遂げていた。少女は部屋の鏡に映り込む自分を見た。

「うそ……これが私……?」

姉と瓜二つの高校生になった自身の姿に呆気にとられてしまい、ゲームソフトを借りるために姉本人が部屋に入ってきたことに気づかないほどであった。

「え、アタシが何で二人いるの!?」
「あ!お姉ちゃん、いつの間に!?」
「お姉ちゃ……ってことは双葉なの!?」
「そ、そう……私双葉だよ!」
「でも、どうして?あ……」

愛は自分の生き写しのようになった妹の奥に、机に置かれたボタンを見とめた。勘がいい彼女は、机の上からボタンを取り上げ、妹の前に持ってきた。

「これでしょ?これを押したら大きくなったのね」
「え、お姉ちゃんなにか知ってるの?」
「いや、そういうわけじゃないけどさ。どれ」

愛はそのままボタンをポチッと押した。

『ほぁー!』

双葉が押した時と同様、音が出るが何も起きない。ところが、愛は早とちりをしてしまった。

「何も起きないってことは、今のはハズレってことね」

ポチッ。

『ほぁー!』
「またハズレー?」
「ちょ、お姉ちゃん……」

ポチッ。

『ほぁー!』
「どうなってるのよ、えい!」

ポチッ。

『ほぁー!』
「あーもう!双葉、どうしたら大きくなったのよ!」

思っていた結果が出ない苛つきを妹に押し付ける愛だが、双葉も反撃しようとした。

「何で私に怒るかな!」
「いいから早く教えなさいよ!」

だが、その剣幕に、一瞬で双葉は折れてしまうのだった。

「えーとね、押したらその音が鳴って、その後少し経ってから大きくなったんだよ」
「って、ことは……」
「お姉ちゃんも待ってれば大きくなるよ」
「な、なんでもっと早く言ってくれないの!何が起こるか分からないじゃない!」
「だ、だって……」
「だってじゃないで……しょ……あ……あ……」

愛の様子がおかしくなり始めた。全身の皮膚が赤らみ、汗が吹き出始める。

「お姉ちゃん……?」
「あ、あ……あついぃぃいい!!」

愛が叫ぶと同時に、全身を覆う服がビリビリと音を立て、中から膨張する愛の体がグググッと出てきた。あっと言う間に服は千切れ、愛は一糸まとわぬ姿になってしまう。それでも成長は続き、普通の大人を通り越して、背は伸び、胸はムクムクと膨らみ、それを覆うように皮下脂肪がムチムチと急増殖する。

《ゴツンッ!》
「うぁっ!!」

ついに部屋の天井の高さに届き、激しすぎる成長のせいで、頭を強く打ってしまった。たまらず床にドサッと倒れると、家全体にドーンッと衝撃が走り、至るところからギシギシと軋みが聞こえてきた。

「でも!……まだ!……あつい!!!」

愛の全身はドクンドクンと脈打ちながら巨大化を続け、部屋いっぱいになったところで、やっと成長が終わった。

「う……動けない……胸も苦しいし……」

その巨大な体に対しても大きい、大玉ころがしの玉くらいの乳房が、部屋の壁と床と天井によって歪み、愛の体を圧迫していた。本棚やベッド、勉強机などはその弾力で押しつぶされてしまっていた。

「お姉ちゃん!?大丈夫!?」
「だ、大丈夫なわけ……!」

『ほぁー!』

「「はっ!?」」

愛と双葉の会話を遮るように、間の抜けた、しかし身の毛もよだつような音が響いた。

『ほぁーほぁほぁほほほほぁー!』
「ちょ、機械が故障したの!?」

身動きが取れず音の源の方を確認できない愛。その質問に答えた双葉の声は、絶望に満ちていた。

「ううん……理恵が……」
『ほぁー!ほぁー!』
「これ、楽しい!もらってもいい!!?って、この肌色の壁、どうしたのっ?」
『ほぁー!』

末っ子の理恵。小学生の彼女が、ボタンを際限なく、何回も押していた。

「ちょ、まさか……理恵!やめなさい!って、もう……」

双葉はそれを止めようとしたが、理恵の体が姉と同じように、赤みを帯びてきたのに気づいた。

「あれ?なんか気持ち悪くなってきちゃった……」
「時、すでに遅し……愛お姉ちゃんあとよろしく!」
「はぁ!?ちょっと待ちなさいよ!!」

双葉は姉の制止を聞かなかったようで、ドタドタと逃げていった。その次の瞬間、壁と天井と自分の胸だけが見えていた愛の視界が、急に開けた。信じられないような轟音とともに。

「ん、なんで……り、理恵!?」

自分と同じくらいの身長になった理恵が目の前にいた。それで、家が吹き飛ばされたせいで、自分が解放されたことに気づいた。理恵の体型は小学生のままだが、身長は刻一刻と伸びていく。

「お姉ちゃん、怖い……よぉ……!んあっ……ああっ!!!」

愛の時と同じように、理恵は大きな叫びとともにその体型を変え始めた。まず足がグキグキと伸びていき、同時にムチムチと肉がついて、ぽってりとしていたそれは、美しい曲線を纏った大人のそれに変化する。全身の巨大化が止まらないのも相まって、身長はゆうに5階ほどの中層ビルを超えていた。家ほどの大きさになっていた愛ですら身の危険を感じるほどになり、急いで離れる。

「理恵……!」
「んんっ……くきゃっ……」

妹の顔が遥か上にあるのを見て、大きすぎる違和感に立ちくらみを起こしそうになる愛。その視線の先には、さらなる変化を遂げていく「小学生」の体があった。

「かはっ……んんんぅっ!!」

足に取り残されていた他の体の部分も成長を始め、幼児体型が長く、細く、曲線的な輪郭を帯び、大人の階段を数十段ひとっ飛びしていく。この時点で、140cmにも満たなかった理恵は高さ140mの高層ビルすらも超えるような巨人に成長していた。巨大化が止まらないまま、胸板の一部がぷっくりと膨れ始めた。

「胸が……いたいっ……!」

乳首の周りが小山のようにプクーッと膨れたかと思うと、その小山は大噴火を起こしたように何十倍、何百倍もの大きさに膨れ上がり、その中に熱気球が何個も入るような大きさまで、一気に成長してしまった。あまりの重さに理恵はバランスを失い……

《ドゴォォォオオオオン!!!》
「あうう……!!!チクチクする!!」

密集した住宅街、いやそれに隣接した駅前の商店街までも巻き込んで、倒れた。発生した非常に強い揺れもともかく、理恵の重さはどんなに堅牢なつくりの建物も一瞬で破壊するほどのものだった。チクチクするどころではない。

「うわあん!私、どうしちゃったのー!!」

なんとか巻き込まれていなかった愛と双葉は、目の間にそびえる肌色の壁を眺めつつ、ため息をつくほかなかった。

桃色の部屋(若返る女・成長する少女8より)

『ワタモテ(私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い)』のパロディです。
主人公、黒木智子の妄想で自身が美女になってるシーンがあったりする(同じ声優さんで、実際の智子は低音、妄想の方は高音で演じられてます)のですが、それをもうちょっとゆっくり変身させてみようかなと。では、どうぞ。(途中から視点変更します)


 

ここは、照明のついていない薄暗い部屋。唯一の光源になっている液晶ディスプレイの前に、その少女は座っていた。顔立ちはそれなりに綺麗だが、手入れのされていない黒いボサボサの髪、海の淵のように黒いクマ、腐った魚のような緑の目、女子高生とは思えない格好。それこそが、黒木智子だった。

この少女、容姿をあまり気にしないどころか、性格がねじ曲がっていて、心のなかでは過激な考えを持っているのに、それを外には出さずに、自分の中で悪い方向に膨らませてしまう癖があった。それゆえに他人と素直に会話することが難しく、恋人はおろか、友人まであまりいないという有り様だった。そんな彼女でも、頑張り屋ではあるので、それを認めて、見守ってくれている人は、少なからずいるのだが。

それはさておき、今日も彼女は、暗い部屋でネットサーフィンを楽しんでいるのであった。

「(この子、萌えるわ~めっちゃ可愛いわ~)」

アニメキャラのポスターを見ている彼女は、「大きいお友達」と呼ばれるような部類の人と、考え方が全く変わらない。ゲスな笑みを浮かべ、よだれを垂らしそうになっている彼女は、これでも女子高生なのかと疑いたくなる様子だ。

「(あ、そろそろアニメが配信される時間だ…)」

スタートメニューの時計を見て、智子はアドレスバーに配信サイトのアドレスを入力しようとする。だが、それを邪魔するようにウィンドウがパッと開いた。

「(ん、ポップアップブロックはしてあるはずなのに…うぜえなあ)」

ウィンドウに書いてあることを読まずに、×ボタンを押す智子。しかしすぐに別のウィンドウが開く。

「(なんなんだよ、うっとおしい…ん?「綺麗にしてやる」?余計なお世話だ!)」

今度はウィンドウに書いてあったことを読んだが、挑発的な文章に、再度×ボタンを押す智子。今度はウィンドウが無数に開き始めた。全てのウィンドウに『無視するな』と書かれている。

「(私としたことが、ブラクラ踏んだか…ふん、こんなの、初心者しかひっかからないっての)」

スタートメニューにマウスカーソルを動かし、ブラウザの全てのウィンドウを閉じようとする智子。

「(あーもう、手間かけさせやがって…ん?)」

フリーズしている。

「(私に対して喧嘩売ってんのか?こうなったら、タスクマネージャーで…)」

智子はショートカットキーでマネージャーを開こうとした。すると、スピーカーから、ガラスや黒板を引っ掻くような、皿を擦るような、とにかく吐き気がするような音がなり始めた。

「な、なんだよっ!」

智子は思わず耳をふさぐ。しかし、次なる苦痛が智子を襲い始めた。

「んんっ!体が、あ、熱いぃっ!」

智子はもがき苦しみ始め、椅子から床にドサッと崩れ落ちた。

「ぎゃああああっ!」

床でじたばたする智子の手足が、なんと伸び始めた。伸びた足は椅子を蹴飛ばし、手は遠かったベッドに当たる。

「か、顔が、燃える、焼けただれるっ!」

智子は顔に熱を感じてそういったが、それは逆に綺麗になっていく。クマは消え去り、瞳は輝きを取り戻し、全体的に大人びていく。ボサボサの髪も、見えない何かにセットされているかのように真っ直ぐ、サラサラなそれに変化する。

「あ゛ぁっ!…ゲホッ!ケホッ!…きゃぁぁっ!」

そのダミ声までもが、変化の対象になり、一オクターブ上がった、華麗な声になる。そして、最後に殆ど無かった胸が唯一の友達である成瀬 優ほどの大きさに、左乳房から順にボンッボンッと大きくなって、痛みが引いていった。

「な、なにが…」

智子は部屋の暗さのせいで何が起こったか分からなかった。

《バーンッ!》

「うっせーんだよ!」

勢い良く扉が開き、智子の弟である智貴が怒声を上げて飛び込んできた。

「ったく、人が寝てる時間に大声で…あれ?」

智貴の前には、いつもの姉とは違う、色気ムンムンの美女が床にへたり込んでいた。

「(え?誰だこの人?姉ちゃんの部屋にいるんだから…いやいや、でもこんなに綺麗なわけが…
でも、この緑の目は…)」
「智貴?」
「えっ!?」

その美女は、申し訳無さそうな顔をして、そのきれいな声で智貴を呼んできた。

「(俺の名前、呼んだよな、こいつ?でもいつもの姉ちゃんなら、『弟』って呼ぶはずなのに、あーもう訳分からん!)姉ちゃん、だよな?」

美女がコクリと頷く。

「俺の知ってる姉ちゃんは、もっと、うーんと、そう、汚いんだけど…」
「…?」

美女は首をかしげ、悲しそうな顔で智貴を見ている。

「(やりづれー…いつもだったら「うっせえ殺すぞ!」的なノリなのに…)」
「智貴、お姉ちゃんが悪いことしちゃったみたいね…」
「い、いや…もういいんだ(一旦部屋に戻って、頭冷やすか…)」
「だから、体で償ってあげる」
「えーっ!?」

いつもの智子も、冗談交じりで、同じ文句で弟を煽っていた。だが、今の智子は何かが違う。

「(いや待て待て待て待て!これは何かの罠だ!そうに違いない!)」

慌てふためく智貴を前に、智子はすっくと立ち上がり、胸がミッチリと詰まったシャツを脱ぎ捨てる。その背丈は、智貴よりも一回り高く、開放された乳房は智貴の目線の高さでフルフルと震えていた。

「罠だ!罠なんだー!」

智貴はいつもの姉との差に耐えられなくなって、その場から逃げ出し、自分の部屋に駆け込んだ。部屋の扉を閉め、その前に勉強机を引っ張ってきて、絶対に開けられないようにした。すぐに、ノックの後に外から声が聞こえた。

「ね、ねー、どうしたの、智貴?入っていい?」
「帰ってくれ!自分の部屋に!」
「そう…」

智貴は、朝になればまた姉と対面しなければならないことを考え、心臓がバクバクして止まらず、寝ることが出来なかった。おかげで、ただでさえ消えない目の下のクマが、次の朝はもっと深いものになっていた。

「お、おはよう…」
「あらー智貴、どうしたの、眠そうね」
「母さん、おはよう」

不安だった智貴の耳に、いつものゲスな声が飛んできた。

「ふっ、どうした弟、夜中アダルト雑誌でも読んでたか~?」
「姉ちゃん…」

智貴は一瞬安心してしまった。前にいるのは、いつもの「汚い」姉だ。

「うっせーな、さっさと食べないと遅刻するぞ」
「図星か、図星なのか~?」

こうして、嵐のような一夜が去ったのだった。

誤算(若返る女・成長する少女8より)

元々>>354-356の発言

サキュバスの圧倒的な力にただサンドバッグ状態になるしかなかった主人公達
しかし主人公パーティーのある一人がサキュバスの足元にある栓のような物を発見した。
そう、まるで空気を入れて膨らませる浮き輪などにある栓である
「もしかして、あの爆乳は…」
そんなことを思い、敵の裏へと回り栓を勢いよく抜いた!

に対してのレスとしてのSSでした。


 

キュポッ!

「これで、どうだ!」

思った通り、サキュバスの顔は困惑に満たされていた。だが、その次の一言でパーティー全員が震撼した。

「いやぁん、そこはまだ抜いちゃダメだったのにぃ・・・
まだキミたちを吸収するには、元気がよすぎるわぁ」
「な、何を言って・・・うわぁっ!」

まず栓を抜いたメンバーがダメージを受ける、というより、精気が抜け、痩せこけていく。それを吸い込むサキュバスもメンバーの血気盛んな精気に耐えられず、苦しげな表情をして、喘いでいる。

「あんっ!いやぁ、ワタシの中で・・・暴れないでぇっ!」

よく見るとサキュバスの体はところどころボコボコと小さな爆発が起きるように膨れたりして全身が蠢いているようだ。

「普段なら、ちゃんと倒してから吸収するから、ああいうのは起こらないんだろうな」
「そうね・・・」

主人公と回復役の少女はその様子をただ見守っていた。そうこうしているうちに栓を抜いたメンバーは完全に骨と皮となり、地面に倒れた。逆にサキュバスはこれまでの爆乳が更に一回り大きくなり、そのレザービキニから飛び出してきそうだった。

「ゴクリ・・・」

主人公は思わず息を呑む。これまでサキュバスの誘惑など軽く退けてきたはずだった。だが、その健康的な肌、メンバーの精気でいまだブルンブルンと揺れる乳房に耐えられなかったのだろう。それを見て、サキュバスが喘ぎつつも嘆くように言った。

「あらぁ?ちょっと・・ふぅっ!・・キミぃ、村を守るって言ってた割に・・くっ・・このチャンスをみす・・んっ!・・みすみす逃す・・なんてねぇ」
「はっ!」

主人公は敵であるサキュバスに諭され、我を取り戻したが、時すでに遅く、主人公からも精気が抜け始めていた。

「あら、キミもそのまま、入ってくるのぉ?」
「く、くらぇっ!フィエリーソード・・ストラ・・イク・・・」

主人公は剣を振り上げたが、その間にも精気が抜けていき、剣をボトッと落としてしまった。

「ちょ、ちょっと、ここまで来たのに!」
「お、俺の・・・力が・・・・」

パーティーの残りの一人の少女が叫ぶが、主人公はそのまま倒れ、動かなくなってしまった。 一方サキュバスは勝ち誇ったような顔をつくろうとしつつも、困惑を極めた表情になった。

「や、やめてぇ!これ以上はぁ、入らないわよぉ!爆発しちゃうぅ!」

しかし容赦なく主人公の精気がサキュバスにつぎ込まれ、その爆乳は超乳と呼ばれる域に達し、その羽根は苦しそうにバタバタと羽ばたく。

「くっ、こうなったらっ!器をつくるしかぁっ!」

サキュバスはハァハァ荒い息を出しながら、その腕を一人残った少女に向けた。少女は腰が抜けて動くことが出来ない。頼ってきた仲間は死んだように倒れ、魔法も回復系しか覚えておらず、腕力も、主人公の持っていた剣を1mmでも動かせないほど弱いものだった。そんな少女に、サキュバスは必死の形相で呪文を唱えた。というか、嬌声を上げた。

「ワタシの、仲間になってぇっ!」

本来なら「我に隷属せよ」と言いたいところだが、先程まであった威厳は消え去り、生きることだけを考えてサキュバスは叫んだ。

そんな願いのようなサキュバスの魔法は、少女に襲いかかった。足がすくんでいる少女は逃げられるはずもなく、それをただ受け身になるしか無かった。

「きゃぁっ!」
「よしっ!後は精・・をっ!ワタシの体、お願いだからぁ、持ってぇっ!」

その時点でサキュバスの元の服は、包んでいた体の体積が異様に増えたせいで破れ散っていた。だがそれすらも直す余裕はない。少女の足元に栓が出来たのを確認すると、サキュバスはその各部が暴れるように震えたり、膨らんだりしている体を、必死に動かして近づき、よたよたしながらそれをキュポッと開けた。

「はぁっ・・・もう限界ぃっ!出て行ってぇっ!」

サキュバスが叫ぶと、精気はサキュバスの体から少女の体に移り始めた。
少女は自分の体とは比べ物にならないほど艶かしい、悪魔のものとはいえ女性の体と、
彼女の悪魔とは思えない必死の形相と叫びに感覚が麻痺していたが、精気が入り始めると途端に叫び始めた。

「あぁっ、私の中に、何か入ってくるぅっ!」
「よかったぁっ・・」

サキュバスは自分の策が功を奏したことに、かなりの安心感を覚えた。自分が生まれてからこれまでなかったほどの嬉しさだった。それもそのはず、勇猛果敢な勇者たちの精気を弱めることなく一気に二人分吸収するなど、聞いたこともない話だったからだ。だが、その間にも、目の前の少女の体が変わり始めた。村の娘と見間違うほどの普通の風貌をした少女の体が、大きくなっていく。

「私の中に、あの人がぁ・・やめっ・・はうっ!」
「そうよぉっ!・・ふぅっ!・・あの子達が・・アナタの・・っ!・・中にっ!」

サキュバスから精気が抜けていくが、それでもサキュバスの中でそれは暴れている。少女の手足はググゥッと伸び、そのきめ細やかで血行が良さそうな色をした肌がさらけ出されていく。もともと少しふっくらしていた胸の部分もムクッムクッとさらに盛り上がり、襟から見える谷間が深くなっていく。少女は元のサキュバスの姿に近い、だが羽と角は生えていない爆乳の美女になっていた。

「うそでしょぉ、これでまだ半分しか出てないのに」

サキュバスは驚愕の言葉を出しながら、面白いものを見るような表情になった。困惑と懇願の表情は姿を消した。

「きゃぁっ、背中から、なにか出てくるっ・・!」
「あら、そろそろ人間じゃなくなるのねぇ」

少女は腕をその巨大になり、まだ膨らみ続ける乳房の下で組み、歯を食いしばっている。その背中から、二対の盛り上がりがバキバキといいながら出てきた。

「い、痛いっ・・助けて、誰か助けてええぇぇぇっ!」

悲痛な叫びとともに、皮膚が剥がれるようなベリベリという音と同時に服がバリッと避け、コウモリのような真っ黒な羽が姿を現した。同時に、破れた服から巨大な乳房がバァンと解放され、タプンタプンと揺れる。

「わぁ、おっきいわねぇ・・そろそろ、精気を出すのも、終わりかなぁ?」

少女の髪はブロンドから燃えるような赤にかわり、いつの間にか羊のような巻かれた角が生えている。その容姿は完全に悪魔のものだ。サキュバスは満足そうな顔で自分とその少女だったものの栓をしなおした。

「あぁんっ、もう閉めちゃうんですかぁ?」

少女の人格も、淫魔的な性欲に満ちたものに変わっていた。痛みに顔を歪ませていたはずの少女は、今は快楽に酔いしれているような、淫らな表情になっている。

「今はだぁめ!また人間の男を倒すまで、おあずけよ」
「仕方ないなぁ・・じゃあっ、これはっ?」

元少女はサキュバスの胸を鷲掴みにし、揉みしだき始めた。

「あぁんっ!もう、思ったより、乱暴な子ねぇ」
「一緒に遊びましょう?お姉さまっ」
「いいわよ、分かったわぁ。どっちが強いか、見せてあ、げ、る」
「お姉さま、だぁいすきぃ!」

元少女は、傷だらけでほぼ布切れになっていた服を破り捨て、「姉」に飛び込んでいった。

その後数日で、近くにあった村はなぜか二人組となった淫魔の餌食となり、二人の英雄は誰にも知られることもなく、白骨化していった。

豊胸剤(若返る女・成長する少女8掲載)

僕、茂山 美樹(しげやま みき)は、中学3年生の男子だ。名前のせいで女の子によく間違えられるけど、
れっきとした男の子だ。兄弟は上に高校1年の美里、下に小学4年の美香がいる。でも、美里姉さんは幼児体型で、
おっぱいも殆ど無くて、背も低いから、美香と大差がない。まるで、二人の妹がいるみたい。性格は全然違うけど。

僕が学校から帰ってくると、リビングでお母さんと姉さんが話をしているのが聞こえた。扉から覗いてみると、
なんだか、お母さんがものすごく楽しそうだ。

「ねえ、美里、おっぱいが小さいのがコンプレックスって言ってなかったっけ?」
「そうだけど、なに?」

姉さんは嫌がっている。お母さんがエネルギードリンクみたいな小さいビンを出した。

「豊胸剤、買ってみたのよ。試してみない?」
「えー?いいよ、そういうのには頼りたくない」
「騙されたと思って、飲んでみてよ」
「ちょっとだけだよ…?」

姉さんがビンを受け取って、蓋を開けてちょぴっと飲んだ。

「はい、飲んだ」
「そんなちょっとじゃ、意味ないわよー」

《ガチャッ》

「だ、だれ?」

あ、扉を間違って開けちゃった…姉さんが慌ててビンを机に置いて、聞いてきた。

「美樹、いつから…」
「えへへ、ちょっと前から」

姉さんの顔が真っ赤になった。怒らせちゃった!?

「こ…の…っ!」

なんか、おかしい…美里姉さん、苦しそう…!?

「大丈夫!?」
「なんか…胸が…苦しいっ!」

姉さんは腕で体を抱えてしまった。

「お母さん!何とかしないと!」
「あらら、こんなにちょっとで効果が出るなんて、驚きね…」

お母さんの方はちょっとびっくりした顔をしている。そういう状況じゃないと思うんだけど…

「ひゃっ!」

姉さんが変な声を出した。そしたら、抱えている腕の下で、ボンッとおっぱいが大きくなった。
お母さんのよりも大きいかも?

「ひっ!」
《ボンッ!》

また、大きくなった。姉さんの短い腕が、完全に包まれちゃってる。服もビリビリに破けちゃった。
おしりも、なんだか大きくなっている気がする。姉さんは荒い息をハァハァ立てている。

「きゃぅっ!」
《グッ!》

今度は身長が高くなった。僕の身長を一気に超えて、お母さんの身長までひとっ飛びした。

「はぁ…はぁ…何だったの…」

姉さんは状況があまりつかめてないみたいだ。自分の体をキョロキョロしながら見ている。

「私…体が大きくなったの…?」
「そうみたいね。良かったじゃない。おっぱいも誰にも負けないわよ」
「う、うんっ!お母さん、ありがとう!」

姉さんは本当に嬉しそうだ。こんなに嬉しそうな姉さんを見るのは久しぶりだった。僕も釣られて笑顔になる。

「はいはい。私も、飲んでみようかしら…って、あれ?どこにビンを置いたの?」
「え?ここだけど…」

ビンが無くなっている。どこに行ったんだろう…?

「お母さん、このジュース美味しいね!」

僕の横から、妹の声がする。

「美香ちゃん!?」

いつの間にか、美香が部屋に入ってきていた。しかも、その手には…

「美香、それ…飲んだの?」
「え?いけなかったの?それに、お姉さん誰?美里お姉ちゃんは?」
「あらあら…」

豊胸剤のビンが握られていた。

「美香、私、美里よ。大きくなったけど、あなたのお姉ちゃんよ。なんともない?」
「え、そうなの?えっと…なんかお腹が熱いような…あっ!」

美香の体がブクゥッと太くなった。小さいお相撲さんみたいだ。

「あ…あっはは、何その格好!おかしいっ!」
「え?」

美香はキョトンとして自分の体を見た。そして、すぐに顔を真っ赤にした。

「お姉ちゃん、ひどいよっ!」
「美香はまだ小学生だから、どこを大きくしていいかわからなかったのかもね!」
「むぅ…私も、美里お姉ちゃんみたいに、大きくなるもんっ!」
「はいはい…っ!?」
「きゃあっ!」

悲鳴と共に、美香のブクブクだった足が、グイーッと伸びる。そのせいで、まだそれ以外が長くなってないのに、
姉さんの身長を超えてしまった。

「ま、まさか…美香…」
「こんなに、大きくなるの…?いや、いやだよっ!」
「あらあら…」

そうこうしているうちに、腕も伸びて、キュッと引き締まった。姉さんのよりも長い。

「気持ち悪いよぉ…」

美香は泣きそうになっている。その顔も、さっきまで僕よりも低いところにあったのに、
今はずっと上にある。僕だけ、背が低いままだ。それに、美香の体が伸び始めて、身長は止まるところを知らないみたい。
考えてみたら、お父さんよりもずっと高くなってる。

「高いの、怖いよ…ひゃぅっ!」

長くはなっていたけれど、ペッタンコだった美香の胸板が、ボコンッ!と何かが爆発したみたいに膨らんだ。
それだけで、もう姉さんより大きいのに…

《ボンッ!バインッ!》
「はぅっ!」

どんどん、おっぱいは膨らむ。姉さんのおっぱいなんか目じゃない。スイカ2個分はありそう。
服はもうお腹の部分だけ残して、全部破れちゃった。

「美香ぁ…」

姉さんはとっても悔しそうだ。そりゃ、今まで同じ体型だった美香にやっと差をつけられたと思ったら、
それを飛び越して美香が大きくなっているんだもの。仕方ないね。

「このお薬、すごいわね…」

娘たちの成長を見ながら、お母さんが感心している。ただの豊胸剤じゃないよね、確かに。

「やっと…終わったぁ…」

美香が疲れきって、半泣きの状態で呟いた。

「美香、こんなに大きくなっちゃったの…?」

美香は、さらけ出されたおっぱいを揉んだりしていたけど、姉さんを見て、その表情がふっと得意そうに変わった。

「美香、お姉ちゃんより、大きくなっちゃった」
「うっ!そ、そうね…お姉ちゃん…美香に追い抜かされちゃったね…」
「あははっ!おっぱいも、こんなに大きいよ!」
「わ、私だって…大きいよ…普通よりは…」

今度は姉さんが泣きそうになっている。

「ところで、お兄ちゃん…どう?」
「えっ!?」

美香がこっちに歩いてくる。というより、おっぱいが僕の目線の高さにあるせいで、
おっぱいが近寄ってきているようにも見える。

「私のおっぱい、大きいでしょ?」
「う、うん…」

小学生、だったよね、美香って。小学生が、こんなにエロいわけないよね…

「触ってみてよ」
「え?」
「とっても、柔らかいんだよ?お兄ちゃん、こういうの好きだよね?」

美香、どこでそんなこと…悪乗りにも程がある。ここは、ちゃんと拒否して…

「美樹…そんなに…おっぱいが好きなら…」

美香の大きな体の後ろから、美里姉さんのものすごく震えている声が聞こえる。え…今度は、何!?

「あんたが、おっぱいになりなさいよ!」

姉さんが駆け寄ってきたと思ったら、僕の口にビンが押し付けられ、液体が喉の奥に入っていった。

「けほっ!な、何するんだよ!」
「ふんっ!姉に対する不敬の罰よ!」

完全に八つ当たりだ。それに、豊胸剤を男に飲ませてどうす…

「ん、どうしたの、美樹?」
「お兄ちゃん?」

動悸が激しくなっている。おなかが焼けるように熱くなって、胸も苦しい。
それに、一番痛いのが、僕のアソコだった。股間に手を伸ばすと、それはサイズを小さくしていって、
ついに体の中に潜り込んでしまった。

「どうしたっていってるのよ、答えなさい!」
「大丈夫、お兄ちゃん!?」
「僕は、僕は…ああああああああぁぁぁっっ!!」

僕の体が内側から爆発したようだった。全身の皮膚に、中から押し上げられて、引っ張られるような感触が走った。
それに、頭がものすごく痒い。

「み、美樹…」
「お兄ちゃん、私よりも…」
「え…?」

僕の目線より下に、美香の顔があった。つまり、美香より大きくなったってこと?
僕は、そんなに背が高い、大人、になったの?いや、それだけじゃない…胸が重い…まさか…

「私より大きいおっぱいが…美樹に…」
「お兄ちゃんが、お姉ちゃんになっちゃった…」
「え、えええええっ!?」

下を見ると、美香のより近くにあるせいか、さらに巨大に見えるおっぱいが僕の胸にくっついていた。
いや、本当に美香のより大きい…僕、女の人になっちゃったっ!?

「あらあら…」
「あらあらじゃない(わ)よっ!!」

お母さんのとぼけたような反応に、三人のツッコミがハモった。

黒科学(若返る女・成長する少女8掲載)

ふふ…俺は今日、とんでもない(妄想にまみれた)買い物をしてしまった!
高校の黒科学部の奴らが開発した、飲んだら体がムチムチなお姉さんになる薬だ!
はぁ…俺、なに考えてたんだろう…世の中には、質量保存の法則というものがあって、 無から何か物質が発生することはない。すなわち、こんな小瓶に入ったオレンジジュースみたいな小さいもので、 人の体が大きく変化するわけがないんだ。といって、下水道に捨てるのもマズイだろうし、 まあ、なんにも起きるわけ無いんだから、小学生の妹にでも飲ませるか。香りを嗅いだ時は、甘い香りしかしてこなかったし、 腐ってるわけでもないだろう。材料を聞いたら、全部食品だって言うし。

「おーい、美佳ーっ!」
「なーに?お兄ちゃんっ!」

俺が呼びかけると、部屋の方から声が聞こえてきた。

「オレンジジュース、買ってきたんだけど飲まないか?!」
「うんっ!今行くーっ!」

妹の美佳が、居間に走ってきた。ふわふわの栗毛をなびかせ、小さな体を、元気よく動かして。 ちなみに、オレンジジュースを買ったというのは嘘じゃないぞ。俺が飲む分だ。

「こら、家の中は走っちゃダメだぞ」
「ごめんなさい」
「いい子だ、ほら、これが美佳の分、これが俺の分だ」

俺は2つのコップに入ったオレンジジュースを用意していた。美佳のコップには、先程の薬を、薄めて入れてある。

「いただきまーす」
《ゴクッ…ゴクッ…》

その可愛らしい容姿に見合わない、豪快な飲みっぷりで、オレンジジュースを口に流し込んでいく美佳。
こりゃ、将来が思いやられるな…

「ごちそうさま!」
「はやっ!」

もう、飲み終わったのかよ!

「美佳、そんなに早く飲むと、お腹壊すぞ!」
「大丈夫だよー…あ…」

美佳が硬直した。どうやら、俺の予感的中だ。冷えたオレンジジュースを一気に飲んだせいで…

「お兄ちゃん、なんかお腹の中、熱い…」
「ほら、早くトイレに…って、熱い?」

美佳は確かに、痛いじゃなく、熱いといった。聞き間違いじゃない。

「あっ…!」

美佳の様子がおかしい。体の至る所を、かきむしっている。

「何か、体の中にいるみたい…」
「何だってっ!?」

あいつら、寄生虫でも入れやがったのか!?俺としたことが…すまない美佳っ!

「すぐに、救急車…を…」

美佳のそばにある電話を取りに行った俺から見える、美佳の体がおかしい。 何がおかしいって、俺の胸の下辺りまでしか無かった背が、肩まで伸びている。俺は、電話を取るのをやめて、美佳の変化をじっくり鑑賞することにした。黒科学部の話を、少し信じてみることにしたのだ。

美佳の背丈は、俺の頭を超え、更に大きくなっていく。こんなに背が高い女性を、今まで見たことがない。 それに、手足もにょきにょきと服から飛び出し、ほっそりとした姿が、顕になっていた。お腹が服からはみだし、ぴっと縦に入ったへそが、見えている。 フワフワとしていた栗色の髪の毛は、ピシッとしたストレートになり、腰のあたりまで伸びた。

「きゃっ!」

美佳が小さく叫ぶと、ほっそりとしていた手足にたっぷりと脂肪が付いた。 そのせいで、着ていたシャツの袖が、ビリッと破けた。

「あぁ…あぁん!」

なんだ、今の声!元の美佳からは想像もできない、色っぽい声だ。

《ビリッ》

スカートの中で何かが、いやパンツが弾け、スカートの斜面が丸みを帯び、そのまま膨らんでいく。 次に、腰が太くなっているのか、スカートのウエストの部分が、プツプツ音を立てながら広がっている。 そして、ついには、スカートはウエストの部分から、ムチムチになった足のほうに、ビリーッと破けてしまった。

「あはぁん!」

美佳が、無意識的なのか、意識的なのか分からないが、何もない胸を自分の手で揉み始めた。

「おっぱいが、熱いよぉ…」

そういう美佳の胸に、厚みが出始め、美佳の手に揉まれて、ムニュッムニュッと変形するようになったかと思えば、 それはどんどん膨らみ、それをもんでいる両手が、胴体から確実に引き離されていく。そのおっぱいは、 美佳が揉んでいることも手伝って、胴体が大きくなるだけで過剰な張力が働いていた服をボロボロにちぎっていき、 それにつれてどんどん肌色とピンク色の突起がさらけ出されていく。美佳の手の動きは、おっぱいが巨大化するにつれて大きくなっていき、
それによるおっぱいの変形も、信じられないほど大きくなる。

「あぁん、気持ち、いいっ」

この美佳は、もう以前の美佳じゃない。その顔は快楽に満ち、何かの悪霊が乗り移ったかのように淫らな笑みを浮かべていた。 そして、美佳がおっぱいを揉むのをやめた。目を閉じた美佳から、笑みが薄れていき、真顔に戻った。

「あ、あれ…私、何してたんだろう」

良かった、美佳が戻ってきた。その美佳は、自分の、ムチムチになった体を見回している。

「私、大きくなっちゃった!」
「美佳、大丈夫か?」
「お兄ちゃん…」

美佳は、こっちをジロジロと見ている。何だ、何が言いたいんだ。

「小さいね」
「へっ!?」
「小さいって言ったんだよ、チビのお兄ちゃん」
「ち、チビ?」

美佳の顔には、嘲笑とも取れる笑みが浮かんでいる。

「私の体で、遊びたかったんでしょ。この変態」
「へ、へんた…」
「違うっていうの?じゃあ、ただの馬鹿ね」
「え…?」
「あのビンを、私が見なかったと思うの?」
「ビン…?あっ!」

机の上に薬のビンを置いたままだった。ラベルにははっきりと「ムチムチになる薬」と書いてある。しまった…

「お馬鹿さん…」

あれ、何だ…罵られているはずなのに、美佳のエロい声のせいで、なんだか気持ちいいような…

「お兄ちゃんの、チビ!変態!」

も、もっとくれ…

「あははっ、罵られて気持ちよさそうな顔するなんて、本当に変態だね」
「は、はぁっ!」

俺は、土下座してしまった。妹であるはずの美佳に。

「何?お兄ちゃん、私のおもちゃになりたいの?変態だけじゃなくてドMなんだね」
「はいっ!」

認めてしまった。

「じゃあ、私の足をなめてよ。服従の印だよ」

俺は、そう言われて美佳を下から見た。美佳の巨大なおっぱい、ムチムチな足、プリッと締まったお尻、キュッと締まったウエスト。 そして、俺を見下すような顔、笑み。全てが、完璧だった。

「ははぁっ!」

俺のプライドは、女王と化した妹の前に消え去った。

継承(若返る女・成長する少女8掲載)

「いってきまーす!」

元気のいい少女の声が、空の朝に響いた。ランドセルを背負った小学1年生くらいの少女が、玄関から飛び出してくる。
彼女の名前は優美、実は小学5年生だ。

「あ、優美ちゃんおはよー!」
「おはよ!英梨ちゃん!」

その玄関先で、待っている中学生くらいの背丈を持つ少女、英梨。だが、彼女も小学5年生。
優美のクラスメートだ。

「忘れ物してない?」
「うん、宿題も、教科書も、筆箱も入れたよ」
「よし、じゃ、学校いこっか!」
「うん!」

そうして、一緒に登校を始めた二人。その道中、いつもの話題が持ち上がる。

「英梨ちゃん、大きくていいなー」
「またー?おっきいのも大変だよ?」
「でも、羨ましいよ!私、いっつも列の一番最初で、しかも2番目の美矢ちゃんよりもずっと背が低いの」
「あはは、でも、優美ちゃんも、きっと大きくなるよ!だって、優美ちゃんのお母さん、
すっごい背が高くて、おっぱいもものすごく大きいじゃん」
「でも、お父さんはそうでもないよ。きっと、私、お父さんに似たんだ」

優美のコンプレックスは、スタイルが抜群で、身長が中肉中背の父親よりもかなり高い母親のせいでもあった。
優美の身長からだと、母親が屈んでくれないと乳房に隠れて顔が見えない。それを体験するたび、
コンプレックスが深まっていくのだった。

「それでも、これから成長するって!」
「そうかな~」

そんな会話をしつつ、二人は歩み続ける。

「あ、裕也君だ!」
「えっ!?」

前に男子生徒の2人組が見える。

「優美ちゃん、裕也君のこと好きなんだよね」
「えっ、何言ってるの…」

図星だった。優美の心臓がバクバク言っている。

「あはは、顔真っ赤になってる!」
「英梨ちゃんのいじわる!」

だが、動悸が止まらない。優美は目をきつく閉じて、気持ちを落ち着けようとする。しかし、逆に脈は強くなる。

《ドキ…ドキ…ドキンッ!》

「ひゃうっ!」
「え、どうしたの、優美ちゃん!?」
「な、何でもないよ…」

一回異常に強い脈が打たれ、小さな叫び声を上げてしまった。だが、

《ドキ…ドキンッ!…ドクンッ!ドクンッ!》

「あっ…ひゃっ!きゃぁっ!」
「何かおかしいよ、優美ちゃんっ!」

脈拍は次第に全身への衝撃に変わっていく。優美が自分の小さな手のひらを見ると、

《ムギュ…ムギュ…》
「(え、何これっ!)」

その手のひらが、波を打つように膨らんだり縮んだりを繰り返している。

《ドクンッ!ドクッドクッドクドクドク…》

衝撃はその周期を縮めていく。胸に違和感を感じ、両手を、胸元に当てる優美。

《ピクッ…ピクッ…》

優美は、その胸のうえで、豆粒のように小さかった乳首が、大きくなったと思えば、
また小さくなるのを、手と同じように繰り返すのを感じた。

「優美ちゃん、大丈夫…?」
「だ…だ…だいじょう…ぶ…だ…よ…」

お尻がブルンッブルンッと揺れ始め、優美が手を当てると、その中で、激しい血流が起きているかのように、
トクトクトクトクと何かが揺れていた。

「優美ちゃん…足が…」
「え…?」

優美が下を見ると、自分の足が、手と同じように、何かに揉まれているかのように、グニュグニュと歪んでいた。

「優美ちゃん、お医者さん行ったほうが…」
《ドクンッ!!》
「きゃああっ!」
「ひっ!」

それまで全身に伝わっていたものよりも際立って大きい衝撃が加わった。英梨は、腰を抜かして、
動けなくなってしまう。優美の全身の蠢きは、先程よりも大きくなっていた。そして、それは始まった。

《ピクピクピク…ビクビク…ビクンッ》
「ひゃっ!」

数十秒前から、伸縮を高速に繰り返していた優美の乳首が、その振動を続けながら、巨大になり始めた。
それは、小学生のそれとは思えない、いや、高校生のそれをも通り越していく。

「(は、はずかしい…よ…っ)」

服にくっきりと突き立てられていた2つのテントは、日本人女性の平均を優に超える大きさまで育つと、その動きを止めた。
だが、すぐに、次の変化が優美を襲った。

《ムク…ブルンッ!》
「きゃぁっ!」

左胸が膨らみ始めたかと思うと、爆発するように前に飛び出した。

「な、なに…これっ!」
《ムク…》
「やっ…」

右胸もそれに続こうとするように、盛り上がる。

「膨らまないでっ!」

優美はそれに強く手を押し当てて抑えようとする。だが、

《ムギュ…ボンッ!》
「きゃっ!」

その手を押しのけ、さらに少し膨らんだ右乳房は、爆ぜるように大きくなり、右手をはねのけた。
その反動で、小さな体の優美は、後ろに手をついて倒れてしまった。耐えられない服に、襟から裂け目が入る。

《ズッ…ズッ…》
「今度は、なにっ…」

優美が音の方を見ると、自分の手のひらがアスファルトの上で伸縮を繰り返しつつ、
ゆっくりと、しかし確実にその面積を広げていた。

「や、やだ…」

優美は再び立ち上がって、大きくなっていく自分の手のひらを見つめた。
指は細く長くなり、自分のまだ短い腕との釣り合いが、失われていく。

《グッ…》
「うわぁっ!」

優美の目線が、急に高くなった。他の体の部分と同じように、足が伸縮を繰り返しつつ伸びはじめたのだった。
たまらず、優美は前に手をついて倒れる。その瞬間、腕の長さもグッと伸びたが、それでも、垂れる乳房の長さより、
腕のほうが短く、乳房は地面にピトッと付いていた。

「冷たい…」

足が伸びるにつれて、腰の位置が上がっていく。

《ビクッ…》
「ひゃ…」

尻に衝撃が走る。

「もう、膨らまないで…おしり大きいのはいや…」

体重を顔と乳房に任せ、両手を臀部に伸ばす優美。だが、先に伸び始めた胴体のせいで、なかなか腕が届かない。

「やだ、止めさせて、お願いっ!」

思い切って腕を後ろに伸ばすと、やっと尻に手が届いた。しかし、

《ムク…ムク…》

その手は次第に膨らむ尻に押し上げられていく。そして、

《ムククッ…ボンッ!》
「きゃぅっ!」

結局、尻の膨張は止められなかった。しかも、その膨張は続いているようだった。足の成長が終わり、優美はようやっと立つことが出来た。
そして、隣に立っている英梨を見ると、自分のキュッと締まった腰くらいの高さになっていた。

「えっ…そんなに、私の背、高くなったの…?」

だが、目線の下でブルッと揺れた乳房に、優美は注意を奪われた。

《ムギュッ…》
「ま、まさか、まだ大きくなるのっ!?」

優美は無意識のうちに、その長くなった腕で、乳房を抑えようとした。
だが、長さが足りず、多少潰さないと抱きかかえることができなかった。
だが、それでも足りないというふうに、乳房は膨張を続け、腕を包み込んでいった。そして、優美に最後の衝撃が走った。

《ドクンッ!》
「きゃっ!」

その衝撃とともに、乳房がもう一回り大きくなり、優美の腕をはねのけた。
襟から入っていた裂け目が、ビリッと大きくなり、乳房の大部分が露出されて、その変化が終わった。

「なにが、どうして…」

英梨がぼそっと呟いた。完全に放心状態だ。

「あ…あ…いやぁーっ!」

優美の方はパニックに陥り、元きた道を、その豊満な肢体を懸命に動かし、駆け戻っていった。

そして、家に戻り、玄関から、母親に助けを求める。

「お母さぁん!私…おかしくなっちゃったよぉ…」

それを聞きつけた母親が台所から駆け出てくる。そして、娘の体を見て、言った。

「あら…あなたはこんなに早く、それを体験したのね…ずいぶんと大きくなって…」
「え…どういうこと?」
「私の家系はね、ある年齢を超えると、体がそういう風に大きくなって、一生そのままになっちゃうの。
あなたにも、それが遺伝したってことね」
「いでん…?」
「とにかく、練習すれば元の体に戻れるようになるから、ね?」
「練習?」
「でも、気を抜いたらすぐにボンッ!って体が膨らんじゃうの…」
「そんなぁ…」

かくして、優美は自分の体の秘密を、トラウマになるような方法で知ったのだった。

115270(若返る女・成長する少女8掲載)

俺はしがないサラリーマン。今日は、休日ということもあって、朝からソファーに座って娘とテレビを見ていた。見ているのは、小さな女の子向けのアニメだ。

「面白いか、美佐?」
「うん!」

そうか…俺にはさっぱり面白くないけどな…そろそろ、俺の部屋に行って少し仕事しようかな?

《ブルルル》

俺の携帯にメールが届いたようだ。バイブが震えている。なになに?

「アナタの理想の女性を、手に入れませんか?こちらの番号までアナタの理想を送ってください:115270」

なんだ、イタズラメールか。まあ、一通SMSを送ったところで、来るのは架空請求くらいだろうし、
それを無視するのもまた一興だ。今はやることが無さ過ぎて、もってこいだ。

『若くて、ボンキュッボンの可愛い子』

と…送信!ん?送信失敗?なんだ。番号すら架空か…

「美佐、そろそろお仕事するから、お父さん…」

あれ?娘が全く反応を見せない。

「美佐?」

《ググッ…》

な、何だ!?美佐の背が伸びている。隣に座っているから、間違いない。頭の位置が、どんどん上がっていく。
それに、腕も服から飛び出し、床から浮いていた足底がドンッと床に付き、髪もとんでもないスピードで伸びている。

服も、サイズが合わなくなって、お腹がはみ出している。ものすごくきつそうだ。

そうこうするうちに、美佐の体は、20代の大人の体になっていた。もしかして…あの『理想の女性を手に入れる』…って…
だけど、今の美佐は、貧乳にも程があると言いたくなるほどペッタンコだ。俺が言ったのはボンキュッボンだぞ?

《プクッ》

ん、今度は、乳首のあたりが、テントのように膨らんでいる。それは段々大きくなっている。

《ビチッ》

大きくなるのが止まったかと思うと、そのテントを支える胸板全体が膨らんで、すでにきつそうな服が、襟から破れた。
明らかに、美佐におっぱいが形成されている。だけど…

《ブルンッ!ブルンッ!》

美佐のおっぱいは、膨らんでいくと同時に、大きく揺れている。それに、その大きさも、美佐の顔の大きさに近づいている。
こんなに、大きくしてくれなんて言ってないぞ…まあ、これくらいが一番好みだけど…

《ビリッ》

その大きな膨らみの下で、ズボンが破れる音がした。そちらを見ると、ムギューッっと尻が膨らんでいるのが分かった。
腰自体や足も太くなって、ソファーの上がムチムチとした肉で覆われていく。そこには、グラビアアイドルが可愛く見えるような、
体型はグラマラス、顔は童顔の美少女が座っていた。数分前まで小学生だったのが、考えられないほどに、性欲的な魅力に満ちていた。

体の変化が終わると、服が自分で意思を持ったように、形を変え、豊かになった美佐の肢体を包み込んだ。
丈を短くすることで、太さを補ったみたいで、そのくびれたウエストや、太ももから下は丸出しだった。

「あははっ」

うわ、びっくりした。いきなり、美佐が声を出して笑った。

「美佐?」
「どうしたの、パパ?」
「いや、美佐の体…」
「美佐の体が、どうかしたの?」

美佐は、自分の豊満な肉体を眺めている。

「なにも変じゃないよ、パパ」
「えっ!?」

そのスラッとした手で、全身を探るように触っている美佐。何もかも変だろ!いや…いいか…

「美佐、何歳だったっけ?」
「んーっと、6歳!」

精神年齢は全く変わってないようだ。

その後も、アニメを楽しそうに見ている美佐を、その巨大な胸を揉みたいという衝動を抑えながら、
じっくり鑑賞した俺こと、実にダメな父親だった。

路地裏の誘惑(若返る女・成長する少女8掲載)

俺はしがないサラリーマン。
今日も仕事が終わって、夜道を帰る途中だ。

「お兄さん、ちょっと遊んでいかない?」

いきなり路地裏から俺を誘うような、でもキャバ嬢にしてはものすごく幼い声が聞こえた。
そっちを見ると、小学生のような小さな子が手招きをしている。こんな夜に、何やってるんだ…?

「ほら、おいでよ」

途端に手を掴まれ、路地裏に引っ張り込まれた。

「おい、何するんだ、君」
「あのね、お兄さんの、セーエキが欲しいの」
「はっ!?」

今、何て言った!?精液!?何で、こんな小さな子が!?

「私、こう見えても、淫魔なの」
「…へっ?」

どう見ても、ただの小さな子だ。なんだ、ただのごっこ遊びか。こんな酷いごっこ遊びも…
あってたまるか!親の顔が見てみたい!

「む、信用してないね」
「あのね、こんな夜にお外で変な遊びをしちゃいけないよ?」
「こうなったら、力ずくでわからせてあげるわ!」

《ガンッ!》

イテッ!な、何が起きたんだ?後頭部に、ものすごい痛みが…いつのまにか、俺は倒されてる…
そして、女の子が覆いかぶさってきてる…もしかして、押し倒された?

「おーなかなか立派じゃない、あなたの得物」

ん?得物…?あっ!俺の男性の象徴が、ズボンから引きずり出されて、女の子に掴まれている。

「今から、気持よくしてあげるわ…」

《シコシコ》

「こ、こするなっ…」

そんな…あ…っ!やめっ…なんだっ…この子、ウマ過ぎ…これじゃすぐに…

「だいぶ、硬くなってきたね…」
「で、出ちまう!」

《ピューッ》

そんな、俺…こんな小さい子に…ん?こいつ、しゃぶりついて来てる…?明らかに、出ているものを飲んでいる…

「なかなか…いいね…んっ…きた…」

女の子が、俺の息子を開放した。やっと、この場から立ち去れる…いや…何だっ!?

《ムクッムクッ》

女の子の服の胸の部分が、異常なスピードで膨らみ、服が引っ張られている。すぐに、ビリッ!と服が破け、
Hカップほどになったおっぱいが、俺の目の前に姿を現した。

「こんなに、大きくなるなんて、お兄さん、すごいね」

そういう彼女の顔が、途端に淫魔と呼ぶにふさわしい妖艶なものになった。

「おしりも、すごく大きくなると思うよ…ほら…」

彼女はそう言って、俺の腕を、お尻に手が触るように持っていった。トクントクンと脈拍が伝わってきたかと思うと、
俺の手の中で、ボワンッとお尻が膨らみ、俺はそれを鷲掴みするような格好になった。柔らかい…

「あはは…太ももも、触ってみてよ…」

淫魔が俺の腕をまた動かし、太ももに触らせる。それと同時に、ほそかった彼女の足が、
プクーッと膨れていき、柔らかい脂肪がたっぷり付いた太ももを形成していく。ああ…もう、耐えられない…

《ガシッ》

「あ、お兄さん、やる気になってくれた?嬉しいな」

俺は、無意識のうちに、もう片方の手で、淫魔の豊かな果実を、掴んでいた。もう、何がどうなっても良い。

「お兄さん、ゆっくりたっぷり、楽しんでね…」
「あぁ…」

こうして、俺は淫魔に、快楽の代償に魂を、いや精液を売ったのだった。